(写真)
「初笑」の俳句はありませんが、写真をタップ(クリック)拡大してご覧下さい。
「歳時記」(俳誌のサロン)や「筆まか勢」より「初笑い」の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。
(詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。)
(歳時記)
・初笑され初泣となりしこと
(稲畑汀子)
・句の主が判りてどつと初笑ひ
(山田六甲)
・毒舌に返す毒舌初笑
(湯川雅)
・歯の生えぬ口開け無垢の初笑ひ
(三浦澄江)
・みどり児の声とはならず笑初
(稲畑汀子)
・ちちははの顔を覚えて初笑ひ
(松永西瓜)
・笑初わけもわからず皆笑ふ
(井上兎径子)
・百日の孫が主役の初笑ひ
(竹吉章太)
最後に拙句を掲載させて頂きます。
・平成の最後を惜しみ初笑ひ
・本音をも冗談にして初笑ひ
・トランプに勝たされ幼初笑ひ
・ババ抜きに笑ひこけたる初笑
・笑ひ初め幼べろ出し七並べえ
・初笑い笑う門には福来る
上記の「平成」の俳句は言わば「記録俳句」です。
「本音をも」の俳句は、「冗談にして」を「冗談として」と助詞を変えると、句意(主・客)が異なります。俳句の良し悪しはともかく、俳句における助詞の重要性の一例になります。
「笑ひ初め」の句は幼孫がトランプの七並べをしたいと言って気を引くためか、「あかんべー」のように舌を出して言ったのが可笑しくて詠んだものです。
「歌留多」や「初かるた」は「新年の季語」ですが、「トランプ」や「初遊び」は季語になっていません。「初遊び幼べろ出し七並べえ」とすると、「初遊び」は季語として認知されていないので、川柳とみなされるでしょう。
川柳擬きの俳句にしても、笑いを呼ぶには俳句は川柳に敵いません。
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