昨日のプレバト(俳句)では賑やかな司会と句評に例のごとく出演者が沸いていました。
夏井いつきさんの添削に感心することが多いのですが、泉谷しげる氏の俳句(「学び舎の見上げる先は空の海」)の添削(「学び舎の頭上五月の空は海」)はやや腑に落ちません。
原句は無季なので、季語「五月」を使うのは結構ですが、「鯉」は淡水魚ですから、鯉幟の比喩に「海」を用いるのは不適切な気がします。
「学び舎の五月の空を泳ぐ鯉」と添削すると、「平凡すぎて面白くない」と言われるでしょうか?
チュヌの主人は次のように親しみやすい俳句を作ることに心がけていますが、「凡人の最たるものである」と酷評されるでしょうか?
いつの日も子等は希望よ鯉幟
来ぬ孫の恙なきをと鯉幟
来ぬ孫に写真をメール鯉のぼり
歳時記(俳誌のSalon)から親しみやすい俳句を掲載させて頂きます。
(歳時記の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)
(鯉のぼり)
鯉のぼりあげる祖父の手節くれて
(熊谷みどり)
六甲の風に育つ子鯉のぼり
(山田弘子)
真つ新の家に翩翻鯉のぼり
(田中みのる)
(鯉幟)
鯉幟影のをどつてをりにけり
泳ぐ日も拗ねる日もあり鯉幟
(米山喜久子)
鯉幟手摺に尾びれじやれてをり
(村田とくみ)
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