俳句鑑賞《花火》

         

(2024.3.12 更新)

揚花火急いては事を仕損ずる

  

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ここをクリック(タップ)して、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい

  

 

(2017.7.10の記事)

今日は七夕ですが、NHKニュースによると九州北部は局地豪雨の洪水・地滑りなど被害甚大でなので、星祭や句作などしているのは呑気なようで申し訳ない気がします。

   

七夕豪雨よ去れと祈りけり   

掲句は、切字が「や」と「けり」二つあり、ダメ句と言われるでしょうが、被災者の方々へのお見舞いの強い思いを一句にして、笹飾りに吊るしたものと甘受して頂ければ幸いです

   

ここをクリックすると、気象庁の梅雨明け情報(速報値)などご覧になれます。)

  

梅雨が明けると本格的な夏です。   

家族で花火をしたり、花火見物に出かけたりする方が多いでしょう。

神戸港開港150周年記念に当たる今年メリケンパーク沖の海上花火大会では1万5000発の花火を打ち上げるそうですが、綺麗に見えるといいですね。

ここをクリックすると、「花火カレンダー・全国花火大会」のサイトで各地の花火大会の情報がご覧になれます。)

   

575筆まか勢」の「花火」の俳句はここをクリックしてご覧下さい

「歳時記」(俳誌のサロン)から「花火」の例句を気の向くままに抜粋させて頂きます。

青色文字(季語など)をクリックすると、例句の詳細や解説記事をご覧になれます。  

  

花火1

花火やむあとは露けき夜也けり

     正岡子規

 

髪の根の乾かぬままの初花火 

       (浦山輝代)

   

花火2

空に伸ぶ花火の途の曲りつゝ 

        (高浜虚子

 

花火の中へ花火打ち込む流れ雲 

       (松崎鉄之介

  

花火3

喚声のあとの喚声大花火   

       (沼口蓬風)

 

花火果つ天に一つの星もなし 

       (渡辺喜久子)

   

花火4

一輪の花となりたる揚花火 

       (山口誓子

 

暗がりに肩を叩かれ花火の夜 

      (伊藤トキノ)

  

花火5

追ひ追はれ鼠花火と幼き子 

        (緑川啓子)

 

花火の夜病院の人和みあふ 

       (大西八洲雄)

 

花火6

満天を砕く打ち止め花火かな 

        (山田六甲)

 

ぢぢばばとちちははとやや庭花火 

       (野沢しの武)

  

花火7

鑑真の着きたる浜の大花火 

        (川端俊雄)

 

おひらきは線香花火やいとこ会 

       (德田千鶴子

   

花火8

花火終へ星空と海ありにけり 

        (嶋田一歩)

  

鎮魂の花火につづく闇の黙 

        (安原葉

  

遠花火1

死にし人別れし人や遠花火 

       (鈴木真砂女

  

湯浴みして髪梳く夜の遠花火 

       (倉本美代子)

  

遠花火2

別のこと考へてゐる遠花火 

        (黛まどか

 

子のこころ読めぬとまどひ遠花火 

        (白井剛夫)

  

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