(P.S. 2022.6.6)
赤いバラは根付きが悪くて弱いのか、土の手入れが下手なのか、数年前に買った年に咲いたきり、咲きませんでした。
今年は一輪咲いて喜んでいますが、雨滴の重さに耐えかねているようです。
大薔薇の赤き一輪雨に耐へ
関東甲信地方は今日梅雨入りしました。
(P.S. 2022.5.21)
故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!
をご覧下さい。
5月にフラワータウンの高木邸のバラの庭で開催される恒例のチャリティ・オープンガーデン・ミニコンサートは、今年もコロナ禍の緊急事態宣言の実施により、昨年に引き続き開催されず、梅雨入り前の吟行日和を神戸市の須磨離宮公園のバラ園でエンジョイしました。
「須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)」をご覧下さい。
(青色文字をクリックすると俳句の詳細や写真などをご覧になれます。)
(下記の2句は2016年のコンサートの紹介を兼ねて詠んだ拙句です。演奏や庭の写真など詳細に興味のある方はココをクリックしてご覧下さい。)
ポップスに手拍子弾むバラの庭
薔薇の俳句と写真をインターネットで検索すると、歳時記の「バラ」の俳句は「雨宿りしてしばらくはバラの前(山口青邨)」など84句あるが、現代俳句が多い。
伝統俳句はカタカナより漢字を好む傾向があり、「薔薇」を用いた俳句は1,200句余り掲載されている。
歳時記(俳誌のサロン)の「薔薇」の冒頭の俳句など、例句を抜粋させて頂きます。詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。
薔薇(1)
寫眞の中四五間奥に薔薇と乙女
(中村草田男)
この句の鑑賞には「増殖する歳時記」の清水哲男氏の句評が参考になる。
薔薇の香の紛々として眠られず
(正岡子規)
手の薔薇に蜂来れば我王の如し
(中村草田男)
咲き切つて薔薇の容を越えけるも
(中村草田男)
瞑るは見ることのため薔薇の花
(秋山牧車)
薔薇買って帰れば何か言はれさう
(山口俊平)
薔薇熟れて空は茜の濃かりけり
(山口誓子)
(575筆まか勢)
薔薇園の薔薇よりも濃き夕茜
(深見けん二)
薔薇ちるやいちごくひたき八ツ下り
(正岡子規)
(コトバンクによると、「八つ下がり」は「八つ過ぎ」、すなわち、「午前2時、または午後2時を過ぎること。また、その時分。」であるが、「古くなって色などがさめること。また、そのもの。」の意味もある。)
薔薇ちるや天似孫(テニソン)の詩見厭(あき)たり
(夏目漱石)
薔薇に付け還暦の鼻うごめかす
(西東三鬼)
己れ刺あること知りて花さうび
(高浜虚子)
薔薇匂ふはじめての夜のしらみつゝ
(日野草城)
薔薇園一夫多妻の場を思ふ
(飯田蛇笏)
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