「初句会」の俳句

                    

「初句会」(新年の季語)の俳句はWEBの歳時記に201句あり、冒頭と最後の句を下記に掲載しますが、青色の文字をタップすると、例句の詳細や解説記事をご覧になれます。

   

初句会美しく風邪ひき合ひて

        本橋愛子

  

恙なきをまず称えあい初句会  

        浦川哲子

         

ねんごろな伝言とどき初句会  

        中村汀女

  

ゆらゆらと人妻の香や初句会  

        鈴木鷹夫

  

受付のロビーはなやぐ初句会  

       長崎小夜子

  

初句会珠の言葉の湧き出よ

      深見けん二

(出典)俳人協会俳句文学館俳句カレンダー鑑賞(平成26年1月)

  

仲間の初句会で高得点を得た句を下記のとおり紹介させて頂きます(順不同・敬称略)。

  

一口づつ母を励ましなづな粥  

         文子

   

人の日や官庁街にカレーの香  

            順子

   

インターホンの画面はみ出す白マスク 

         美娜

  

初空やプラス思考のこころざし  

         美津子

  

追憶の音突いてみる羽子日和  

         かず

  

紛争の絶えぬ世の中に入る  

            律子

   

芝焼きて髪膚に残る火の匂ひ  

         良子

   

土の香を戸板に並べ冬菜市  

            眞知子

   

青年の席譲りにも淑気かな  

            寧伸

  

カーテン開け思はず合掌初茜  

         昭夫

  

人類も七百万年御慶かな  

            輝雄

  

三鈷の松摘みて寿ぐ初遍路  

            栄治

   

一億の祈りそれぞれ初御空  

         さとし

     

冒頭の句(老老介護?を詠んだ句)は互選で最高得点です。

現代の世相などを反映する分かりやすい佳句が多いので、少しコメントします。

「初空や」は91歳の元気な句友が瀬戸内寂聴さんの話を聞いて詠んだ句。

(『チュヌの便り』(究極のLOVEを実践しよう!など)を読んで作った句か?」と、チュヌの主人は一瞬糠喜びをしていました。)

三鈷の松」は高野山の伝承を踏まえて詠んだ句。最近は遍路をしている若者もいるようです。

最後の句(「一億」)は太平洋戦争末期の「一億玉砕」や安倍政権のスローガン「一億総活躍社会などを念頭において、テロ大災害の無い世界の平和を祈りつつ詠んだ句です。

  

インターネットの歳時記(2015.1.~2016.1 作成)には「初詣」の俳句は650句ありますが、最後の句を抜粋させて頂きます。

初詣いくさなき世を合掌す

     (風鈴 久保東海司)

     

チュヌの主人は初詣神社でするばかりでなく、普段は天に思いをはせて祈りを捧げています。機会があれば寺院教会モスクなど何処でもお祈りします。アラーの神神の子イエスを信ずるのもそれはそれで結構ですが、科学の進歩した現代に生きる人間として独善的排他的狂信に陥ることなく、世界の人々に賢明な宗教心を持ってほしいものです。

テロや戦争がなくなるようにUltimate LOVE」を実践する人々が増えることを祈っています。         

(青色の文字をクリックすると解説や例句の詳細をご覧になれます。)

  

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