「初句会」を季語とする俳句はインターネットの歳時記には201句ありますが、冒頭と最後の句を下記に掲載します。
初句会美しく風邪ひき合ひて 本橋愛子
恙なきをまず称えあい初句会 浦川哲子
(青色の文字をクリックすると解説や例句の詳細がご覧になれます。)
「575筆まか勢」を見ると、「初句会」を季語とする例句は、
ねんごろな伝言とどき初句会 中村汀女
ゆらゆらと人妻の香や初句会 鈴木鷹夫
受付のロビーはなやぐ初句会 長崎小夜子
など60句あります。
ちなみに、この「575筆まか勢」の画面右端欄リストの「カテゴリ」の季語や「年月」をクリックすると無数の例句を見ることが出来ます。
俳人協会・俳句文学館俳句カレンダー鑑賞(平成26年1月)には「初句会珠の言葉の湧き出よ(深見けん二)」がありました。ともかく、インターネットで検索すると俳句グループの俳句の紹介サイトが無数にあります。
ここでは仲間の初句会で高得点を得た句を下記のとおり紹介させて頂きます(順不同・敬称略)。
一口づつ母を励ましなづな粥 文子
人の日や官庁街にカレーの香 順子
インターホンの画面はみ出す白マスク 美娜
初空やプラス思考のこころざし 美津子
追憶の音突いてみる羽子日和 かず
芝焼きて髪膚に残る火の匂ひ 良子
土の香を戸板に並べ冬菜市 眞知子
青年の席譲りにも淑気かな 寧伸
カーテン開け思はず合掌初茜 昭夫
三鈷の松摘みて寿ぐ初遍路 栄治
一億の祈りそれぞれ初御空 さとし
冒頭の句(老老介護?を詠んだ句)は互選で最高得点です。
現代の世相などを反映する分かりやすい佳句が多いので、蛇足になりますが少しコメントします。
「初空や」は91歳の元気な句友が瀬戸内寂聴さんの話を聞いて詠んだ句。
(『チュヌの便り』(究極のLOVEを実践しよう!など)を読んで作った句か?」と、チュヌの主人は一瞬糠喜びをしていました。)
「三鈷の松」は高野山の伝承を踏まえて詠んだ句。最近は遍路をしている若者もいるようです。
最後の句(「一億の」)は太平洋戦争末期の「一億玉砕」や安倍政権のスローガン「一億総活躍社会」などを念頭において、テロや大災害の無い世界の平和を祈りつつ詠んだ句です。
インターネットの歳時記(2015.1.~2016.1 作成)には「初詣」の俳句は650句あり、最後の句は「初詣いくさなき世を合掌す(風鈴 久保東海司)」です。
チュヌの主人は初詣を神社でするばかりでなく、普段は天に思いをはせて祈りを捧げています。機会があれば寺院、教会、モスクなど何処でもお祈りします。アラーの神や神の子イエスを信ずるのもそれはそれで結構ですが、科学の進歩した現代に生きる人間として独善的排他的狂信に陥ることなく、世界の人々に賢明な宗教心を持ってほしいものです。テロや戦争がなくなるように「Ultimate LOVE」を実践する人々が増えることを祈っています。