日記 Feed

2023年5月29日 (月)

俳句《わらび餅・蕨餅》

 

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蕨餅は「春の季語」とされていますが、食品の加工・保存の技術が進歩したこの頃は、昔ほどの春の季節感や感動がありません。

歯医者から帰ると、食卓にわらび餅が置いてあり、駄句を口ずさみました。

    

歯医者より帰宅の吾に蕨餅

胃無き身に歯触り優し蕨餅

       (薫風士)

 

胃癌の全摘をしてから20年余り貧血予防の為の糖分を取り続けている結果、虫歯と入れ歯の治療で歯科医には屡々お世話になっています。

 

健康長寿の茶寿を夢見ているからには黄な粉に限らず、誤飲・肺炎などに気を付けなければならないと思っています。

 

新蕎麦や歯ごたえ無用胃の無き身

         (薫風士)

     

わらび餅のきな粉にむせび老いたのし

        (江崎成則)

  

結局は鍵屋の辻の蕨餅

       (稲畑汀子)

   

蕨餅黄粉に噴せる白寿かな

      (稲畑廣太郎)

  

歳時記(俳誌のサロン)「蕨餅」の例句はここをクリックして、ご覧下さい

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

 

 

2023年5月24日 (水)

俳句《筍・筍掘り・たかんな》

  

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(2023.10.29更新)

  

たかんなやあの手この手と諦めず

        (薫風士)

  

何事も一歩踏み込んで考えなければならないと思っています。 

ここをクリック(タップ)して、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい

  

(写真はタップ拡大して、ご覧下さい)

  

句友に貰った筍が鉢植で一廉の黒竹に成長したので、七夕の短冊を飾り、駄句を口遊みながら星祭のお祈りをしました。

  

筍を七夕竹に育てけり   

たかんなや一月後には黒竹に

          (薫風士)

 

筍の一日の丈を仰ぎけり

        稲畑汀子

   

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歳時記(俳誌のサロン)の「筍」や「筍掘り」などの例句はここをクリックしてご覧下さい

  

たかんなを平和祈りつ移植せり

       (薫風士)

「筍」を俳句では「たかんな」と詩的に表現することがあります。

歳時記の「たかんな」の例句はここをクリックしてご覧下さい

  

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2022年5月に筍掘りの吟行をして、俳句HAIKUの記事「綾部吟行《山家城址公園と筍掘り》」を書きましたが、健康長寿を目指して「まんぽ俳句」を口遊んでいる身として、狭庭ながらも縁起の良い松竹梅を揃えたいと、2023年5月15日に句友の素晴らしい庭(最後の写真参照)を拝見して、好ましくない所に生えている黒竹の筍を掘って頂きました。

  

地下茎で繁殖し生命力が旺盛な黒竹は鉢植にして、狭庭にある梅と松と共に鑑賞することにしました。(トップの写真参照)  

黒竹の鉢の写真は広島サミットが終了した5月21日に撮りましたので、黒竹の成育と共に、「広島G7」などの成果の今後の成り行きを見守りたいと思っています。

  

鎮魂の鐘殷殷と広島忌

      (薫風士)

  
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昨年はウクライナ戦争の終結を祈って、ウクライナ応援のトマトの俳句記事を書きましたが、今もロシア軍の侵攻が続いています。

  

今年こそ和平が成立することを祈って、折に触れて黒竹の成長をまんぽ俳句に詠みたいと思います。

  

句に遊びたかんな守りて平和かな

       (薫風士)

  

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2023年5月19日 (金)

句集 《行雲》

     

俳句のブログ「俳句HAIKU」についてゴルフ仲間と雑談したところ、「中尾智三郎氏から謹呈された句集があるから貸してあげる」と、俳句に関心のある方が貸してくれました。

この句集「行雲」には400句ほど掲載されていますが、共感する俳句が沢山ありました。

タイトルの「行雲」は.「行雲流水」に因んで付けられたのでしょうが、サラリーマン生活から社長時代への日常や海外出張時の体験など、昭和の時代の俳句に共感する佳句が沢山ありました。 

現役時代でも俳句を楽しむことが出来る証として、中尾氏の書かれた前文「はじめに」から数行を次の通り抜粋掲載させて頂きます。俳句への思いなど、何らかのご参考になれば幸いです

  

この句集は、一般の句集のように、洗練された「まとまり」を決して望みとはして居ない。長い俳句遍歴を通じ、その背景にある私自身の生活環境がどのように変って来たか、時代時代のいろいろな事象に対する私の感性や姿勢が、どのように変化して来たか、そういった私個人の生活史、情感史として残して置きたい気持ちで綴らせて頂いた次第である。

   

中尾氏はご夫妻で俳句をエンジョイされており、「行雲」は同音異義の「幸運」に通じますが、俳句を通じて幸せな人生を過ごされたことと思います。

句集に寄せられた山田みづえ(「木語」の主宰・故人)の序文(一部分)の写真など、俳句に興味のある読者のために掲載させて頂きます。

写真をタップ拡大してご覧下さい。

 

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最後の写真にある俳句について、初心者の参考の為に補足しますと、季語の「南風吹く」は「みなみふく」と読み、「黒南風」は「くろはえ」と読みます。

このように「5・7・5」の定型のリズムにするために、季語を一般の言葉や散文と異なる独特の読み方をする場合がありますが、このような例は多くは無いので、ケースバイケースで覚えることが出来ます

  
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「まんぽ俳句」を口ずさみ、俳句HAIKU を読み、リンク記事の歳時記などをご覧になると、そのうちに俳句が上達するでしょう。

 

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2023年5月12日 (金)

俳句《花は葉に》OB会

   

口遊むまんぽ俳句や花は葉に

今を詠み日々のまん歩や花は葉に

先輩と友に恵まれ花は葉に

葉桜や良き後輩に囲まれて

  

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AI(エイアイ)のみに頼るのではなくAI(アイ)に通ずるまんぽ俳句を口ずさみ元気に過ごしたいものです

     

まんぽ俳句」とは、健康長寿を目指す「吟行俳句」を意味する薫風士の造語です

  

   

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(この写真のカレンダーはWFPへの寄付の領収書に同封されていた折り紙を組み立てたものです。写真はタップ拡大出来ます。)

(青色文字をクリックし、リンク記事をご覧下さい。)

     

コロナ禍の移動・行動自粛で開催されず、4年ぶりに開催された住友電工のOB会に参加するホテルへの往復の道すがら、13,406歩も「まんぽ」して、「まんぽ俳句」を口遊みました。

      

若者の支援活動風薫る

葉桜やWFP支援せむ

支援せし終活の身に若葉風

御堂筋行き交ふ昼の新社員

新社員意気揚々と淀屋橋

青春の思ひ出夏の中之島

万博へ備ふる初夏の街難波(なにわ)

遠近(おちこち)タワークレーン初夏の空

フェスティバル茶寿を夢見て冷酒酌む

OB会偲ぶ物故者初夏の午後

葉桜や通ひしビルに久方に

花は葉に思ひ出多き川並木

コロナ鬱飛ばし乾杯ビ-ル汲む

旧交を温め合ふや初夏の宴

初夏の宴祈りを込めて三唱す

三唱に意気軒昂の初夏の宴

誰にでもドラマがあるよ花は葉に

青春の我が思ひ出や花は葉に

お先にと健脚過ぎし初夏の橋

葉桜や友の一言契機とし

友ありて楽しき余生花は葉に

葉桜や我を見舞ひし友逝きぬ

堂島や土佐堀川や風薫る

      薫風士

 

俳句はかく解しかく味う

       高浜虚子

   

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「花は葉に」や「葉桜」は夏の季語です。       

「初夏」は俳句のリズムを整え、「はつなつ」又は「しょか」と読みます。

    

歳時記(俳誌のサロン)から「葉桜」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。    

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

   

葉桜1

をさまりし風雨のなごり葉桜に

       (稲畑汀子)

 

葉桜2

葉桜の影を拾ひて下校の子

      (柳生千枝子)

   

葉桜3

葉桜や癌病棟の友見舞ふ

       (安田健)

   

葉桜4

葉桜や通学の子に友の増え

       (灘秀子)

  

葉桜5

葉桜や採決万場一致にて

       (渕田則子)

  

葉桜6

葉桜に触れトロットの騎馬少女

       (近藤暁代)   

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事をご覧になれます。

      

2023年5月 8日 (月)

コロナ禍を絶え忍びけり花は葉に

  

芦屋から希望の丘へ花は葉に

初夏句碑巡りせむ句を口に

句に遊び平和を愛づや花は葉に

葉桜や平和ありての句を口に

口遊まん平和の祈り花は葉に

 「口遊まん」は「くちずさまん」と読み、「口ずさもう」と解釈して下さい

      薫風士

  

俳句はかく解釈しかく味う  

        高浜虚子)

   

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧頂けると幸いです。

     

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(写真)

武庫川の葉桜と

「希望の丘 句碑園」のパンフレットの一部分

  

  

  

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2023年5月 3日 (水)

藤・藤棚・藤の花

 

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NHKが丹波市にある白毫寺の九尺藤の紹介をしていたので何年振りかに再訪しました。

   

「九尺藤」は藤の種類の呼称であり、藤の花の長さが実際に9尺(約3メートル)もあるわけではありません

  

拙句と写真を掲載します。ご覧下さい。

   

故郷や九尺藤で町起こし

薫風やおばあちゃんてふ道の駅

藤見たさ車延々田舎道

代田映ゆ藤見へ車遅々として

車列遅々代田へ早し用水路

蝌蚪の紐取りて遊びし溝は無く

菩提寺へ筍生ゆる山の道

薫風や七福神の迎ふ寺

風薫る一心橋を渡る庭

思ひ出の詰まる寺苑や風薫る

藤棚の下に構へる大カメラ

二人連れペットと愛でる藤の花

葉桜や十三羅漢居並びて

羽伸ばしくつろぐ孔雀春の午後

藤棚や池の辺(ほとり)に父の句碑

菩提寺や愛犬偲ぶ藤の花

       (薫風士

  

鐘楼より月代今ぞ見え初めし

青田風吹き抜けてゆく夕餉かな

      (一楓)

  

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2023年4月28日 (金)

《たんぽぽ・蒲公英・タンポポ》俳句鑑賞

  

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冒頭の写真の黄色い花は、彼方此方で見かけますが、タンポポでしょうか? 

オオキンケイギクでしょうか

  

 

蒲公英は春の季語ですが、この茎の細長い冒頭の写真と同じ種類の花は、夏至の日(6月21日)ゴルフ場のカート径の傍に咲いていました。

    

この花は蒲公英なりや黄の盛り

蒲公英や句友誘ひまんぽの句

たんぽぽの花は最後かまんぽ道

     (薫風士)

 

「誘ひ」は「いざない」と詩的に読んで下さい。

「さそい」と読むと、字足らずになりますので、例えば、「句友を誘ひ」として、中七のリズムを整える必要がありますが、散文的になります。

 

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歳時記(俳誌のサロン)から「たんぽぽ・蒲公英」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリック(タップ)してご覧下さい。

    

   

たんぽぽ1

たんぽぽや転び上手に子が遊び

     (佐野美恵子)

 

たんぽぽ2

たんぽぽや上手に乗れる一輪車

       (土橋柚花)

  

たんぽぽ3

たんぽぽや野をとほりゆく笑ひ声

       (浜田はるみ)

 

たんぽぽ4

たんぽぽの絮吹き心決りけり

       (立石萌木)

 

たんぽぽ5

たんぽぽに正午の日差し池に亀

      (きくちきみえ)

 

たんぽぽ6

タンポポの返り咲きたる白秋忌

       (藤井美晴)

  

たんぽぽ7

たんぽぽが主役脇役いぬふぐり

       (松田泰子)

  

蒲公英1

車椅子起つや蒲公英まで数歩

       (井上春子)

  

蒲公英2

蒲公英や毅然と歩くレトリバー

       (伊藤美緒)

   

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写真は先日放映された「NHK俳句」のTV画面の一部分です。

  

「それが今ならば蒲公英を棺に」という俳句について、選者の夏井いつき先生は「今死ぬとすれば」と作者が自分自身の死を想定して詠んだ俳句と解釈して解説していました。

その通りかも知れませんが、「タンポポが好きだった夭逝の人子供を偲んで詠んだのかも知れない」、「この俳句は破調であるが、破調にする必然性があるのか? 5・7・5の定型で読む方が良いのではないか?、「選者受け」を狙った単なる小手先の創作俳句ではないか?、etc.

「この俳句は詠み人次第・読み人次第」の一例になると、ふと思いました。

    

たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり

       (加藤楸邨)

   

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ

       (坪内稔典)

 

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2023年4月26日 (水)

浅草•深川《春の散歩俳句と写真》

   

人と船往来のどか隅田川

麗かやスカイツリーを撮り漫歩

花鳥七百号記念大会・坊城中子お別れ会に参加して

  

青色文字(タイトルや俳句)をクリックして記事をご覧下さい。

2023年4月23日 (日)

春眠や庭弄りして座す間にも

  

手作りや白山吹の咲く狭庭

春眠や永久の眠りに蓬莱苑

うたた寝や又も追炊き風呂おぼろ

うたた寝やトマトやレタス苗を植ゑ

春眠や覚めれば駄句を口ずさみ

鉄線花さゆる狭庭の昼下がり

 

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2023年4月17日 (月)

花鳥七百号記念大会•坊城中子お別れ会に参加して


 

漕ぎ終へし重き櫓櫂や星流る

        (薫風士)

  

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掲句は、高浜虚子が長男高浜年尾の長女(故坊城中子)の興健女子専門学校(聖路加看護学院の前身)受験の際の餞(はなむけ)に詠んだ俳句「春潮にたとひ櫓櫂は重くとも」の本歌取りとして詠んだ拙句ですが、期待通り事前投句の坊城俊樹選に入選しました。

   

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409_185402コロナ禍の行動制限が解除されて、2023年4月9日に待望の花鳥七百号記念大会と坊城中子(2021.8.16逝去、享年93歳)お別れ会が東京の富岡八幡宮婚儀殿で開催され、参加しました。

    

残花愛で七百号の花鳥祝ぐ

  

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この拙句は当日投句の入選句です。

  

   

「祝ぐ」は「ほぐ」と読んで下さい。

  

   

当日の俳句大会の選者は、ゲスト選者3氏(稲畑廣太郎•井上泰至•星野高士)と坊城俊樹主宰•岡田順子副主宰の5氏でした。  

参加者の投句と選句は各3句でしたが、1句でも入選したことは幸いでした。  

事前投句の入選句集の一部分と当日の句会や懇親会の写真など、タップ拡大してご覧下さい。  

             

句会終へ句友と惜しむ春の宴

          (薫風士)

  

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正岡子規は下戸だったようですが、懇親会の選者のテーブルに置かれたお酒の瓶をみると、「どの選者が下戸か酒豪か分かる」と愚考しています。

 

  

一つ根に離れ浮く葉や春の水

       (高浜虚子)

  

水は命の源泉です

古壺新酒(ここしんしゅ)」という高浜虚子の言葉の通り、先生方が令和の俳句界を牽引されることを願っています。

    

句に遊び茶寿も祝ぎたし新酒酌む

       (薫風士) 

      
409_183821花鳥6百号記念大会の際にゲストとして参加された有馬明人氏や稲畑汀子さん、黒田杏子さんなど著名な方々は亡くなられ、若い世代の俳句への関心がかって程なく、俳句は川柳程人気が無い現状を考えると、俳句界の将来が危惧されますが、まんぽ俳句を口ずさみ、心身の健康を維持して、花鳥8百号記念大会が開催される将来に備えたいと思っています。

  

句心を子等に繋がむ蝌蚪の紐

 

蝌蚪の紐(かとのひも)」は、蛙の卵の意味ですが、花鳥の吟行に初めて参加した際に中子師から教わった思い出深い春の季語です。

 

この池の生生流転蝌蚪の紐

      (高浜虚子)

  

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(写真)

日本伝統俳句協会8月のカレンダーの一部分  

坊城俊樹花鳥主宰の俳句が掲載されています。

タップ・拡大してご覧下さい。

      

若い世代の方々が花鳥や花鳥諷詠に参加してくれると嬉しいですが、特定の結社に属さなくとも、多くの方々がそれぞれの「まんぽ俳句」を口ずさみ、俳句人口の裾野が広がることを願いつつ、「俳句HAIKU 」の記事を書いています。 

  

この記事は、「ヨイクの日」(4月19日)にゴルフをして仲間と雑談した時に得たヒントにより見直しました。

写真をタップ拡大したり、青色文字をクリックしてリンク記事をご覧頂くと、面白さが倍増するでしょう。

    

我が命妻の料理に支えられ

幸せよ世界遺産を日々食って

  

上記の2句は仲間の川柳句会で高得点を取った薫風士の川柳です。   

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写真の弁当は、胃の無い老躯にもなかなか美味しく、三無さんのご配慮に感謝しながら隅田川藤棚の下でも頂きました。 

    

  

色紙の写真は参加者として頂いた坊城俊樹主宰のミニ色紙です。 

 

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観光立国を目指しているからには、電線の地下ケーブル化を促進してほしいものです

 

この記事が読者の何らかのヒントになれば幸いです

  

  

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2023年4月15日 (土)

人と船往来のどか隅田川

  

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2023年4月9日に開催された「花鳥7百号記念大会坊城中子お別れ会」に参加した翌日、隅田川沿いの「俳句の散歩道」などを散策し、藤棚の下で弁当を食べ、大川の春を満喫しました。

タイトルはブログ用の拙句です。

まんぽ俳句と写真を掲載します。

写真はタップ拡大してご覧下さい。

  

異邦人俳句の道の春を愛で

煌めくや鳩も愛でゐる春の川

麗かや俳句の道を愛犬と

大河辺足の早きは新社員

河辺りを新入社員シャツ姿

春風や河辺の椅子にごろ寝人

縄跳び女彼方に春のスカイツリー

春光の大川辺りに縄跳び女

のどけしや大川辺の太極拳

春光のジョガー行き交ふ大川辺

隅田川春の釣り人何釣るや

藤棚の香に愛づ弁当缶ビール

満喫せり春の東京隅田川

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます。

 

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2023年4月13日 (木)

麗かやスカイツリーを撮り漫歩

春の季語を使って「スカイツリー」(6音)の俳句にチャレンジし、まんぽ俳句を詠みました。 

タイトルはブログ用の拙句です。

花鳥700号記念大会坊城中子お別れ会に参加するために上京して、泊まったKKRホテル東京の窓に見えたスカイツリー隅田川沿いの散歩に見えたスカイツリーの写真や拙句を掲載します。

  

春の夜のホテルの窓やスカイツリー

星朧スカイツリーはくっきりと

春の宿カーテン開けばスカイツリー

春暁のホテルの窓のスカイツリー

暖かしスカイツリーの見ゆる宿

スカイツリーホテルの窓に春の朝

風光るビルの彼方にスカイツリー

スカイツリービルの彼方に朧なる

スカイツリー春の大川より望む

春光やスカイツリーを望む河

スカイツリー春の大川煌めきて

藤棚の蔓花越しにスカイツリー

春の釣りスカイツリーの見ゆる河

釣り人やスカイツリーは朧なる

藤の蔓スカイツリーを釣るが如

朧なるスカイツリーを苦吟せり

  

字数の多いスカイツリーの句作にチャレンジしました。

貴方も遊び心で俳句にチャレンジしませんか?

写真はタップ拡大してご覧下さい。

 

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2023年4月 5日 (水)

桜の俳句と写真(丹波篠山吟行)

  

4月4日、花見日和に恵まれ幹事の配慮で俳句仲間と丹波篠山市ならではの楽しい花見の吟行をして、句会は、「バザールタウン篠山」にある「花ふじ」で昼食をすませて行いました。

拙句と写真を掲載します。

  

空青き花の城跡飛行雲

石垣に佇てばのどかな城下町

城跡を見返りあびる花吹雪

花見時解放したる市長室

市庁舎の高きより愛づ花の濠

市庁舎を城に似せたる花の町

花舞ひ来白亜の庁舎空青し

ウクライナ旗掲げ庁舎ののどけらし

茅葺の赤きポストや花舞ひ来

デカンショの踊りの像や飛花の舞

篠山の流れはいづく花筏

そろそろと花のトンネル行く車

篠山や花のトンネル抜け句座へ

花を愛で昼餉に愛でる地酒かな

丹波路や帰路の花見も満喫す

平和なる日本の春を謳歌して

丹波路の花の一日を惜しみけり

 

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新聞記事の写真は句友が呉れた読売新聞の切り抜きです。

 

2023年3月27日 (月)

ミモザ咲く花と緑の街を步す

   

 
街角に仰ぐミモザや空青し
 
新世帯迎へし庭の花ミモザ 
 
花ミモザ見守る街のゴミ置場
 
家家にとりどりの花ミモザ咲く
 
プランタに五色を揃へチュ-リップ
 
えんどうの花も咲きたる路地の縁(へり)
 
ミモザ咲く八十路のまん步花の街

 
       (薫風士)
  
「歳時記(俳誌のサロン)」と「575筆まか勢」から例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。
 
歳時記
咲き満てる二本のミモザ百寿祝ぎ
      (五十嵐播水)
    
足萎えし夫と散歩や花ミモザ
      (石川元子)
 
花ミモザレディスランチのレストラン
      (石井雲雀)
 
575筆まか勢) 
ミモザ咲く潮風ゆるき坂の町
      (岡田公子)
   

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2023年3月26日 (日)

子供らとキドラ古墳へ春休み

 

タイトルは日記ブログ用の拙句です。

(写真)

パソコンのNHK-NEWS-WEB記事の一部分。

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実際に行く予定は仁徳天皇陵ですが、最近壁画の新発見で話題になっているキドラ古墳をブログ用俳句に用いました。

 

「春休み」の俳句は、ここをクリックして、歳時記(俳誌のサロン)の例句をご覧下さい

2023年3月23日 (木)

花便り侍ジャパン優勝す

 

花冷えの校庭子等の声もなく

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タイトルは、ブログ用の拙句ですが、あいにく今日は花冷えです。

 

下記の写真のように、夙川公園辛夷(こぶし)の花や早咲きの桜が開花し、神戸王子動物園の新標本木は24日に開花したとのことです。

今日は花冷えですが、来週は花見日和になりそうです。

新型コロナの感染拡大も一応収束し、外出自粛マスク着用などの規制が解除されたので、自衛をしながら花見の吟行をエンジョイしたいと思っています

   

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WBCで日本代表チ-ムが3対2でアメリカに勝ち、優勝し、歓喜に沸いています。

ロシアも侵略戦争を止めて、国民が野球も楽しめる国になってくれる日が来ることを夢見ていますが、実現しそうにありません。

 

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催花雨に咲く黄水仙我が狭庭

先ず咲きし八重の一輪黄水仙

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今朝の天気予報で、季語「催花雨」や「菜種梅雨」の解説をしていましたが、春雨が降り始め、手作りの庭黄水仙やムスカリなどが咲き、膨らんでいた桃の花芽も3月23日に開花しました。

タイトルは、ブログ用のキ-ワ-ドを用いた「季重なり」の拙句です。

白色の水仙(冬の季語)は早くから咲いていましたが、黄水仙もそちこちに咲き、雨が上がると、春本番になるでしょう

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雨上がりの24日には我が庭の白い椿も咲きましたが、神戸王子動物園の新標本木の桜も開花したとのことなので、春本番の吟行をエンジョイしたいと思ってす。

 

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2023年3月21日 (火)

春分や子供に見せん親の背

   

タイトルは、ブログ用の拙句です。

「背」は、「5-7-5」のリズムにするために、「せな」と読んで下さい。

パンフレットの写真は、「ひとはく通信 ハ-モニー」(118号)の一部分です。タップ拡大して解説をご覧下さい。

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春分の日なので好天を期待していましたが、あいにくの雨になり、「ひとはく」の新館で本を読んだり、小鳥の標本を見たりして過ごしました。

何事にせよ、「良かれ」と思ってアドバイスしても、「押し付けは嫌だ」と、反発を招くことがよくあるので、なるべく「不言実行」で「背を見せる」ように心がけていますが、ままになりません。

それでも、「いずれわかるだろう」と、諦めないで自分に言い聞かせているこの頃ですが、元気な子供が居るのは嬉しいことです。

 

「ひとはく」で愛でる自然や彼岸の日

「新館」の仕掛け巧みや春の雨

春雨の音リズミカル鎖樋

春雨や見てるつもりが見られをり

下からも上からも見ん山笑ふ

暖かや親の背見て子は育つ

        (薫風士)

 

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2023年3月18日 (土)

丹波篠山雛祭り 《吟行の写真俳句》


  

3月14日、句友と丹波篠山の雛祭りを見に行き、吟行しました。

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篠山城大書院•武家屋敷安間家資料館•青山歴史村•歴史美術館を4館共通券(600円)で巡りました。

写真と拙句を掲載します。

バザールタウン篠山の駐車場で句友を待っている間に、軽トラがよく行き来したので先ず1句詠みました。

 

軽トラの行き交ふ丹波春浅し

城跡を望む花芽のなほ硬し

白鷺も鵜もゐる濠や春浅し

青き踏み濠辺に立てば鷺飛びぬ

白鷺も青鷺もゐし春の濠

御祓(みそぎ)とて竹樋に流す紙の雛

水琴窟春の煌めき樋を流れ

雛流す水琴窟の音清し

句に遊び篠山城趾青き踏む

城跡や天道虫が下萌

デカンショ館鎧と雛の威容かな

春ともし写真禁止の美術品

春日陰法廷跡の被告席

春灯や法廷跡の美術館

白梅や無文銭てふ庭に映ゆ

下萌や青山銭の石囲

春風やお伽草子の大絵巻

目纏の舞ひたる庭の春日向

武家屋敷小さき紅梅庭隅に

暖かや別れを惜しむ立ち話

  

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2023年3月10日 (金)

日々の散歩に5-7-5《まんぽ俳句3月》

   

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まんぽ俳句」とは、「散歩」を「万步」や「漫歩・漫遊」などの掛詞にした薫風士の造語です

  

「俳句は好き好き」と割りきって、健康長寿を目指して、まんぽ俳句を口ずさんでいます。  

      

頼もしき無邪気な幼春の園

春浅き家路の子らの声元気

春めくや老の感慨一入に

まん步にはマスク忘るな花粉症

庭隅に植ゑし球根芽を出しぬ

不死鳥に剪定したる垣根杉

杉垣根花粉は嫌と花芽切る

小さくとも松竹梅あり庭の春

  

朝日さす舗装工事や暖かし

3.11の今日は夏日になるところもあるそうです。

福島の復興が未来志向で促進されることを祈っています。

      (薫風士)

 

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