見送りのうしろや寂し秋の風
(miokuri-no ushiro-ya-sabishi aki-no-kaze)
(L.P. Lovee 訳)
seeing you off,
I feel lonely by my back
in the autumn wind
(575訳)
as I see you off
it is sad to see your back
in the autumn wind
(注)
この俳句は芭蕉が名古屋に滞在中に門人の野水が上方に出発した時の餞別吟です。
「見送りのうしろ」を「575訳」は「野水の背中」と普通の解釈をして英訳していますが、L.P. Lovee訳は「芭蕉db.」の下記の解説に従って「芭蕉の背中」と解釈して翻訳しています。
芭蕉のみが実態を知っていることでしょうが、いずれの解釈も当てはまるかもしれません。
(芭蕉db.の解説)
野水が上方に出発した。その見える影はと見送っていると、なぜか自分の背中に秋風を感じて寂しくなる。