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今日は3月3日「雛祭り」の日です。
芭蕉の俳句300句の翻訳の切っ掛けになった著書「575 THE HAIKU OF BASHO」(White & Sato)には「雛」の俳句が掲載されていません。
「奥の細道」の冒頭部分にある重要な俳句ですが、句意の解釈に諸説があり、White & Sato の両氏は翻訳に躊躇したのでしょうか? その理由はともかくとして、重要な俳句を無視できませんので、通説に従い「Haiku of Bashō・芭蕉の俳句」の番外編として書きました。
俳句の青色文字をクリックすると、「奥の細道」の解説をご覧になれます。
・草の戸も住替る代ぞひなの家
(kusa-no-to-mo sumi-kawaru-yo-zo hina-no-ie)
the house with a grass-door,
now a dwelling for
a family with hina-dolls
芭蕉は次の俳句も詠んでいます。
・草の戸も住み替る世や雛の家
(kusa-no-to-mo sumi-kawaru-yo-ya hina-no-ie)
(「世」を「所帯・家族」と解釈した翻訳)
the house with a grass-door,
from family to family_
a dwelling with hina-dolls
または、
(「世」を「世代」と解釈した翻訳)
the house with a grass-door,
generation to generation_
a dwelling with hina-dolls
(注)
助詞「ぞ」と「や」の違い、すなわち、「住み替る世ぞ」と「住み替る世や」のニュアンスの違いを上記のように訳出しました。「雛の家」とは「雛の有る家」と解釈して、「with」を用いました。
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