俳句の鑑賞 「ほととぎす」「時鳥」「杜鵑」

        

6月10日は「時の記念日」です。

  

真夜中も鳴き続けゐる時鳥

時鳥わが目覚ましや日の出前

時鳥吾庭に来しか指呼の声

       (薫風士)

  

「時鳥」は、小鳥図鑑などの見出しには片仮名で表示するのが普通ですが、一般に「ホトトギス」と言えば、俳句結社の「ホトトギス」俳句雑誌の「ホトトギス」を指します。

俳句などで小鳥の「ほととぎす」を表現するのに「時鳥」「杜鵑」「不如帰」など、様々な漢字が当てられていますが、「時鳥」と書く由来は何でしょうか?

      

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(写真)

カラー図説日本大歳時記の「時鳥」のページの一部    

画面をクリック・拡大して、その解説記事をご覧下さい

      

   

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細や解説は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

       

ほととぎす1

ほととぎす朝は童女も草を負ふ 

        (水原秋櫻子

 

木洩れ日の坂ある生家ほととぎす 

         (伊藤和枝)

  

ほととぎす2

乳搾る牛舎の夜明けほととぎす 

         (永井雪狼)

 

西行の剃髪石やほととぎす   

          (神蔵器)

   

ほととぎす3

ほととぎす記憶の中の祖母の声 

         (渡邉友七)

 

ほととぎす丹波出石の休み窯  

         (徳永亜希)

  

ほととぎす4

ほととぎす上等水兵戦死の碑  

        (松本平八郎)

 

小城下に住みて幸ありほととぎす 

        (浅井青陽子 

  

ほととぎす5

急峻の若杉(わかす)峠やほととぎす 

          (浜福惠)

 

空白み浅き眠りにほととぎす  

         (森清信子

  

時鳥1

還らざるもの呼びつづけ時鳥  

         (山田弘子

 

山住みに慣れて未明の時鳥   

         (指尾直子)

   

時鳥2

時鳥きよきよじつじつと鳴きにけり 

         (高橋将夫

 

一声は花鳥の一詩時鳥     

         (竹下陶子

  

時鳥3

露天湯や山気ふるはす時鳥  

         (和田慈子)

 

病棟の深きしじまや時鳥   

         (木村傘休)

   

杜鵑

真夜中の風呂で聞きいる杜鵑 

         (藏本博美

   

Click here to see “Bashō's haiku in Japanese and English by L. P. Lovee”      

芭蕉の俳句「岩躑躅染る泪やほととぎ朱」の鑑賞・英訳に興味のある方はここをクリックしてご覧下さい。  

   

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