「防災の日」の俳句《震災・地震・津波》

    

(2024.1.10 更新)

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

《初仕事・仕事始▪︎出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを!」や「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。

   

(2017.9.5 の記事) 

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9月1日は「防災の日」です。

  

  

防災の対策を確認して、「震災」・「地震」・「津波」の俳句を鑑賞しましょう。

俳句に親しんでいる方はご存知のことですが、俳句では「地震」は「ない」と読むのが普通です。

経験則から、「地震」は必ず「ある」と言えるでしょう。

「大地震」は一定の周期で発生しています。

「ダジャレ」を言って済ませるものではありません。  

冒頭の写真はチュヌの主人が撮った神戸港震災メモリアルパークの写真で、最後に掲載した写真は「1.17希望の灯り」や皇后陛下の御歌「笑み交わしやがて涙のわきいづる復興なりし街を行きつつ」の歌碑などです。

   

写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説や俳句の詳細がご覧になれます。)   

「俳誌のsalon」の歳時記から下記のとおり抜粋・掲載させて頂きます。

      

震災・阪神大震災

倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 

        (友岡子郷

  

震災の瓦礫の傍の坪すみれ 

       (佐藤いづみ)

   

虹立てば虹に祈りぬ震災地 

        (山田弘子

   

乾パンの缶買ひ足せり震災忌 

        (木下節子)

   

震災の仮設住宅師走の灯 

         (三浦澄江)

           

地震1

地震に覚め夜半の余寒の中にあり 

         (安原葉)

  

寒月の記憶となりて地震の朝

       (稲畑汀子

  

地震2

石蓴生ふ地震に崩れしままの波止 

         (朝妻力)  

(注)「石蓴」(アオサ)は岩石に着生する海藻で春の季語です。

    

昼顔の茂りてゐたる地震のあと 

         (藤原浩)

   

地震3

使ひゐる春の地震のあとの箸 

        (本橋愛子)

   

すは地震かとも屋根より雪落ちて 

       (寒河江桑弓)

    

地震4

旅立ちの戸口に地震秋暑し 

        (神田惣介)

   

地震に覚め孤独のつのる秋の夜 

        (塩千恵子)

    

津波

大津波跡の地獄絵凍返る 

        (山崎里美)

    

大津波の爪あと深し春の凍 

        (小林久子)

   

9月5日は「盆の月」です。最後にチュヌの主人の一句を掲載させて頂きます。

震災の慰霊の園や盆の月 

        (薫風士)

   

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