このところ俳句の記事ばかりが続いていますので、久しぶりに前川淳氏の川柳を掲載させて頂きます。最近の世界情勢や世相を考えると、これらの川柳には何か皆さんの思いに通ずるものがあるのではないでしょうか。
① 雷鳴に呼び覚まされた能天気
② 鉄人の涙もろさを垣間見た
③ 世界地図どこを開けてもきな臭い
④ もう二度と降らせてならぬ黒い雨
⑤ 温もりを育み合った木の校舎
⑥ 国言葉一色になる同期会
⑦ 春めいて悲しい色が遠ざかる
次回は面白い季語「山笑う」の俳句をとりあげます。
・眠りから覚めたる山の笑ひをり (さとし)
・丹波路や山穏やかに笑ひをり (さとし)