<新俳句談義>「八月の思ひ格別皇居前」(補訂版)

   

掲題の俳句「八月の思ひ格別皇居前」は平成26823日に開催された花鳥六百号記念俳句大会日比谷公園皇居周辺吟行)におけるチュヌの主人の入選句です。

(青色の文字をクリックすると俳句の詳細や解説がご覧になれます。)

    

季語別俳句8」(歳時記)を見ると、無数の季語と俳句があります。

八月」の句は600句ほどあり、冒頭には「聲に出て確める遺書八月來る (高島茂)(暖流)」が掲載されています。

「原爆忌」・「原爆の日」の俳句は400句余りあり、トップページには、「原爆の日の洗面に顔浸けて平畑静塔や「戦争を知らぬ子ばかり原爆忌稲畑汀子などが掲載されています。

敗戦」の俳句は約320句あり、冒頭には「敗戰日妻子入れむと風呂洗ふ」秋元不死男が掲載され、「終戦」の俳句は430句余りあり、冒頭には「馬兵に終戰の日は暑かりし」角川源義あります。

「敗戦」の句よりも「終戦」の句が多いのは、「戦争は金輪際終わりにしたい。戦争は繰り返してはならない。」という庶民の思いの表れではないか?

「『敗戦』を『終戦』というのはまやかしである」とか、「戦争は負けたから悪いのだ。勝てば官軍だ。」というナショナリストもいる。そういう人が憲法改正(実態は改悪)を推進しようとしている。

自分の考えに同調しなければ、「無責任だ」とか「売国奴」などレッテル貼りをする煽動的政治家に振り回されてはならない。「ウソがつけない奴は弁護士や政治家になれない」と某氏が放言している。それには一面の真理があるが、国民は嘘をつかない真面な政治家に政治を付託するようにしなければならない。劣情に訴える煽動政治家が蔓延ることを抑制しなければならない。

日ごろから政治家の発言に関心を持ち、一人一人が一歩踏み込んでよく考え、選挙の際には、自分の良心に基づき投票したいものである。

  

先日(2016.8.8)天皇陛下が「お気持ち」を表明された。
「日本の将来・国民の将来を慮り、『象徴天皇』が次世代に継承されることを見届け、平和な日本、平和な世界が、未来永劫に続くことを祈る気持ちを表明されたものである」と、チュヌの主人は謹んでお聴きした。
「戦後レジームからの脱却」を主張する人々、「日本の心」を大切にする人々、憲法改正を意図している人々、等、すべての人々に、この天皇陛下の思いをシェアしてほしいものです。

下記の記事をご覧下さい。

天皇陛下「お気持ち」表明 「生前退位」を強く示唆 (日経新聞記事)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08H2M_Y6A800C1000000/?dg=1&nf=1
        
NHK戦後史証言アーカイブス「戦後ゼロ年」<皇居前広場のゼロ年>
http://www.nhk.or.jp/postwar/sengozeronen/koukyomae/

    

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