辞世句(俳諧・川柳・俳句)を集めました。

              

10月29日には早くも年賀葉書発売され、今日(11月11日)は友人から喪中欠礼の葉書を受け取った。ご尊父が104歳の天寿を全うされた由である。長寿だから、弔意でなく祝意を表したい気になる。

日本は平和を維持したお蔭で世界一の長寿国である。

そこで、ふと、辞世の句俳諧川柳俳句)を集めてブログを書くことを思いついた。

(作者名など青色文字をクリックすると、それについてウィキペディアの解説等がご覧になれます。)

 

あさがほにけふは見ゆらむ我世かな 

          (荒木田守武

 

浮世の月見過しにけり末二年 

           (井原西鶴

 

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 

           (松尾芭蕉

 

月も見て我はこの世をかしく哉 

           (加賀千代

 

白梅に明る夜ばかりとなりにけり 

           (与謝野蕪村

 

木枯や跡で芽を吹け川柳  

         (柄井八右衛門

 

人魂(ひとだま)で行く気散じや夏野原 

           (葛飾北斎

 

露の世は露の世ながらさりながら 

           (小林一茶

 

たらいからたらいへうつるちんぷんかん

           (小林一茶

 

腹いたや苦しき中に明けがらす

           (山岡鉄舟

 

動くもの終わりはありて瘤柳 

    (初代談洲楼燕枝)(柳亭

 

絲瓜咲いて痰のつまりし仏かな 

            (正岡子規

 

独り句の推敲をして遅き日を 

           (高浜虚子

 

春の山屍を埋めて空しかり 

         高浜虚子

 

もりもり盛りあがる雲へあゆむ 

          (種田山頭火

 

春の山のうしろから烟が出だした 

           (尾崎放哉

 

九十五齢とは後生極楽春の風 

           (富安風生

 

水涕や鼻の先だけ暮れ残る  

          (芥川龍之介

 

一輪の花となりたる揚花火  

           (山口誓子

 

戒名は真砂女でよろし紫木蓮 

          (鈴木真砂女

 

さめぬなりひとたび眠りたる山は 

          (京極杞陽

 

    

俳句や川柳ではありませんが、有名な高杉晋作の辞世の歌に「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり」があります。

  

(趣味人倶楽部入選句から抜粋)

・あの世からスマホで打つわ極楽なう

・天国の花々マクロで撮って待つ

・待ってたが大器晩成やって来ず

・しょうがないあの世でスマホのマスターを

・辞世の句応募するまで旅たてず

・自分史を配ってみたが誰も見ず

・名を残すつもりがHNだけになり

・往復券あれば買いたいあの世行き

・あの世での妖怪ウオッチ楽しみだ

・お迎えはダメよ~ダメダメ、まだ早い

・辞世の句考えすぎて頭痛の苦

    

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