プレバト俳句 夏井先生の添削・文法

 
Dsc_3437

 (写真:TV4ch「プレバト」の一画面)

    

  

12月24日MBS放映の「プレバト300回記念スペッシャル 夏井先生の劇的添削アワード」における博多華丸さんの俳句についてふと考えました。

夏井先生の添削句の「初めての」が文法的に何を修飾しているのか、腑に落ちなかったからです。

文法を無視して感覚的に俳句を捉える俳人が多いようですが、夏井先生は国語の先生だったそうですから、「エンタメ俳句」と言えども、文法も大切にしてほしいものです。

     

(華丸さんの原句)

初運転梅雨の花道晴れ舞台

  

(夏井先生の添削句)

初めてのハンドル握る梅雨の朝

   

「初めての」は何を修飾しているのでしょうか?

「ハンドル」ですか? 「梅雨」ですか? 「朝」ですか?

「握る」は動詞ですから、「初めて」と副詞にしなければ修飾出来ません。

夏井先生の添削後の俳句は、初めて車の運転をする作者のワクワク感を表現していないので、読者は作者のワクワク感よりも不安感を想像するのではないでしょうか?

 

俳句は好き好きですが、次のように添削しては如何でしょうか?

  

梅雨に入る初運転や胸躍る  

初運転梅雨の道とて晴れ舞台  

マイカーの運転デビュー梅雨の雨

      

エンタメ番組の俳句添削でも文法を大切にしてほしいものです。

大幅に添削して番組を面白くしているのでしょうが、国語の先生だったのだから、文法も大切にして、作者の思いを生かすように添削してほしいものです

 

プレバト視聴者に薫風士の添削も参考になると幸いですが、

貴方ならどの様に添削しますか? 

プレバト視聴者や華丸さんなどのコメントが頂ければ望外の喜びです。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

   

コメント

俳句の比喩と掛詞《白鳥》
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/haiku/

をご覧下さい。 (薫風士)

<提言>「平和の俳句」月間(「俳句の日」から「子規忌」)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/09/post-153d.html

川柳と俳句(先輩の句集を拝読して思うこと)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/09/post-1e86.html

をご覧下さい。

(薫風士)

コロナ禍の俳句の鑑賞:「汗」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/06/post-ae3e.html

コロナ禍の続く忍従沖縄忌
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/06/post-5863.html
をご一読下さい。

(薫風士)


「プレバト夏井先生の添削を添削する」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/purebato.html

「春」の俳句特集:薫風士のブログ「俳句HAIKU」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/02/haiku-f2f4.html

をご覧下さい。「俳句の面白さ・奥の深さ」が分かるでしょう。

コメントを投稿