今日はチュヌの主人が日頃から若者に伝えたいと思っていることを披露します。
それは「LOVE」ということです。かって結婚式のスピーチを頼まれて、「幸せな人生のキーワードはLOVEである」して、幸せを呼ぶ8個のキーワードの頭文字をLOVEに振り当て、新郎新婦の幸せを祈るとともに自戒の言葉としたのです。その後「LOVE」に含める言葉を追加してキーワードが16個に増え、全てを覚え実践することが少し難しくなりました。しかし、「Love(愛)は親しみやすい言葉で良い」と主人は気に入っています。何を振り当てると良いか、ゲーム・クイズ感覚で気軽に読んで覚えて下さいね。
・「L」はLove(愛する)・Learn(学ぶ)・Liberty(自由・権利)・Legality(合法性)です。
・「O」はOptimism(楽観・楽天主義)・Originality(個性・独創性)・Objective(目標・客観的)・Obligation(義理・義務)です。
・「V」はVitality(活力・元気)・Vision(ビジョン・先見性)・Venture(冒険・思い切ってする)・Value(価値・評価)です。
・「E」はEffort(努力)・Enjoy(楽しむ)・Ethic(倫理・道徳)・Equity(公平・公正)です。
・Love(愛)
親子の愛、男女の恋愛、夫婦の愛など人に関する愛のみならず、動物、自然、故郷、住んでいる町や国、平和、自分の仕事など全てが対象です。まず自分を愛し、自分のしていることを愛し、その結果が他者への愛、すべてのものに対する愛につながることが理想です。
・Learn(学ぶ)
教師や反面教師として、全てのことから学ぶことが出来ます。身近な両親、兄弟姉妹、友達、先輩・後輩、先生などから直接学ぶことが沢山あります。また、自分自身や他人の失敗や成功の実例から学ぶことも大切です。現代はその気にさえなれば、書物や新聞・テレビ・インターネットなどを通じて地域と時代を超えて様々なことを簡単に学ぶことができる便利な時代です。
・Liberty(自由・権利)
基本的人権として思想・言論・信教の自由などが保障されています。しかし、自由の権利を乱用すると、自由を失う恐れがあります。常に権利と義務、個(自分自身)と全体(社会・国)、公平・公正の原則とのバランスを考慮することが肝要です。現在の平和憲法・自由は筆舌に尽くせぬ大戦の多くの犠牲者がもたらしてくれたものとして大切にしたいものです。政治に無関心で選挙に行かない人は選挙権や参政権の行使を放棄して自分自身の幸福追求の権利も放棄していることになるのではないかと危惧します。
・Legality(合法性)
自由に考え行動すれば良いのですが、それが法律に適っていることが前提です。法律は人々の生活を守り社会の秩序を維持するためのものですから、日常生活で余り難しく考えることは無いでしょう。しかし、何か特別のことを始める時にはそれが合法的かどうか専門家に聞くなどしてチェックすることも必要でしょう。
・Optimism(楽観主義)
「人生は山あり谷あり」、「人間万事塞翁が馬」、「努力をすれば何とかなる」、「人事を尽くして天命を待つ」と楽観的に考えることです。いわゆるプラス思考・ポジティブシンキング(positive thinking)を実践することです。
・Originality(個性・独創性)
単なる「猿真似」や「迎合」ではなく、学んだことを人それぞれ出来ること・天性・個性を生かして更に発展させ、独創的に考え・実践することです。現代は多様性の時代です。様々な個性が集まって全体の調和が生まれることが理想です。
・Objective(目標・客観的)
将来何をするか自分の目標を定める際に、それを達成することが可能か、楽観的に考えると同時に、冷静に客観的に評価しておくことも大切です。高い目標を掲げることは良いのですが、成果の高望みをしないで、水前寺清子さんの演歌[三百六十五歩のマーチ] の歌詞や日経新聞「こころの玉手箱」の水前寺さんの記事 Suizenji-March.docxをダウンロード )にあるように、一歩ずつstep-by-stepで前進することです。
・Obligation(義理・義務)
「世の中は持ちつ持たれつ」、「Give-and-take」、「お互い様」です。自己の権利を主張するばかりでなく、義務もあることを認識して他者の権利・立場も認め、自他のバランスをとることが大切です。
・Vitality(活力・元気)
何事もやる気と元気がなければ達成出来ません。精神的にも肉体的にも健康を維持することが大切です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。時には無理が必要なこともあるでしょうが、頑張りすぎないで、自分の出来る範囲でやれば良いでしょう。
・Vision(ビジョン・先見性)
25才の時に新聞記者から政治家に転じ、第1回衆院選から連続25回当選して90才を過ぎても衆議院議員を務め「憲政の神様」と言われた尾崎行雄は「人生の本舞台は常に将来に在り」と言っています。自分は何をしてきたか、今何をすべきか、自分の将来の目標は何か、自分の人生のどの時点でも、常に過去・現在・未来という流れの中で自分自身と社会の将来を見据えて考え・行動することが理想です。
・Venture(冒険・思い切ってする)
慎重に考えて行動することも大事ですが、難しいと思うことでも時には思い切ってやって見ることも必要でしょう。成功するか否かは自分の才能や努力のみならず運に左右されるものです。最もうまく行く場合と最悪の場合とを考え、腹を据えて思い切って行動すると良い結果が得られるでしょう。
・Value(価値・評価)
価値観は人によって異なりますが、自分にとって何が大切か、何をしたいか、それは自分のためだけではなく、親のためや人のために役立つことになるか、と考えながら目標を立て・行動することが大切です。
・Effort(努力)
天賦の才に恵まれていても努力をしなければその才能を生かすことは出来ません。ささやかな才能であっても努力することによって、それを伸ばすことが出来ます。大切なことは他者との比較や序列・勝ち負けそのものではなく、それを励みとして自分自身の天分を伸ばす努力をしているかどうかです。
・Enjoy(楽しむ)
努力も色々工夫しながらすると、苦労でなく楽しみとなります。楽しみながらすると努力を続けることが出来ます。少しでも努力の成果が出ると楽しくなります。すぐに成果が表れなくても長い目で見れば必ず成果が出て来るものですから、それを楽しみに努力を続けることです。
・Ethic(倫理・道徳)
技術が高度に発達し専門化している現代社会においては個人や組織が倫理を大切にして活動することが不可欠です。倫理観が欠如した社会では安心して生活することが出来ません。最近の世相をみると、倫理観の欠如から自滅するだけでなく社会に大きな弊害をもたらしている例が少なくないことは残念なことです。
・Equity(公平・公正)
才能や努力の成果を生かすには考え方や行為が公正であることが大切です。どのような場合でも公正かどうかという観点でチェックすることが望まれます。公明正大な振舞いをすることによって明るい気持ちが維持できます。明るい気持ちは必ず幸福を呼び込むでしょう。
上記のことは、ご存知のことばかりでしょうが、LOVEという一語にそれを集約して覚えやすくしたのが味噌です。