コメント:

芭蕉の掲句の翻訳の最後の1行を
「soaked up with the crag」
にしてはどうかとのご意見がありましたが、
適切でなく、誤訳になります。
俳句は片言なので日本語でも「てにをは」や語順
に注意しないと、主客転倒することがあり
作者の意図に反する句意になることがあります。
翻訳する場合は特に語順と前置詞に気を付けないと
誤訳になりがちです。
なお、「soak」はこの俳句の「しみいる」
には不適切なニュアンスがあります。

高橋信敏です。先日ご紹介頂いてから「チュヌの便り」を愉しみに拝見しております。「俳句を通じて平和に貢献しよう」とする貴兄のご意思にも共感を覚えております。会社では法務ではなく英語の添削でお世話頂いたことを思い出しました。今回の「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の翻訳は、流石だと感心致しました。句の心・情景がそのまま英語になったような気がします。小生なりに捻って、最後を soaked up with the crag としてみました。これからも愉しみにしておりますので、健康に留意されて元気にお続け下さいますように。