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2021年5月26日 (水)

「牡丹」の俳句鑑賞


(2025.7.7 更新)

「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。


「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」や「俳句 365 haiku (187) 《牡丹4 Shūson》」をご参照下さい。)



「歳時記」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。
お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

誕生日の牡丹一輪切りにけり

     (加藤真起子)



   
牡丹2

両の手に余る牡丹を卓上に

      (岡田芳子)


 
牡丹3

先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

       (渡辺玄子)



   
牡丹4

接木せし十年の牡丹咲きにけり

       (横田初美)



 
牡丹5

回覧板とどけ牡丹の客となる

       (平野伸子)



 
牡丹6

鐘楼を囲む百花の牡丹かな

       (岡野里子)



  
牡丹7

記念樹の牡丹一輪咲きにけり

     (亀卦川菊枝)


  
  

天平のこがねの蘂の白牡丹

       (有馬朗人)


   

園遊会日和となりし牡丹かな

       (西村和子)


   

一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

       (高木晴子)


      

20250703_111843 この写真は、「草木花 歳時記」(朝日新聞社刊)の「牡丹」の解説ページの一部分です。

      
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2025.7.7 更新

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