国際俳句協会総会に参加 ~「日本人らしさの発見」の著者の講演拝聴~
6月13日に東京の私学会館で開催された国際俳句協会の総会に参加し、東京工業大学名誉教授芳賀綏氏の講演「日本人の心とことば~世界の鏡で日本を見る~」を拝聴した。
同氏の近刊著書「日本人らしさの発見」を求め、帰りの新幹線で読んだが、我が意を得た思いをした。
芳賀さんはこの本の最後に次の通り述べている。
「異文化にべた惚れでもない、毛嫌いでもない、異文化同士の適切な距離の取り方を心得ること、いわば”間合い”のセンス、<距離感>を身に着けること、そこに至る必須の道として、この本に示したような比較文化の観点の存在価値があります。その観点に立って自らの国、民族の位置を的確に知ることで<民族的教養>は深まります。
”世界の鏡に写した自己”を見て、美風に自信を持ち、弱点の克服につとめる日本人が、とりわけ若い世代の日本人が増えてこそ、風格ある国民による第三の開国、すなわち「真の開国」は実現します。」
国際俳句協会では俳句を国際的に広めて、和食と同じように無形文化世界遺産に登録されるようと努力している。実現すれば素晴らしいことだが、これは夢物語だろう。
俳句には和食と異なり言葉の障壁がある。
俳句を外国語に翻訳しただけでは俳句の良さが分からないから、日本語を理解し、俳句に興味をもつ外国人が増えることが不可欠である。
いずれにせよ、将来俳句が世界的にどのように受け入れられるか、自分なりに俳句を通じて国際交流を促進することができれば幸いである。
現代はインターネットで誰でも簡単に世界に発信できる。
小生も些細なブログであるが、世界の平和を願い、自然を愛し、日本の文化を愛する自分の思いを発信していきたい。
ブログ記事「スウェーデン大使館開催の俳句・川柳コンペティションに入選」もご参照下さい。
4月8日は高浜虚子の忌日です。
虚子の俳句を100句英訳して、
・「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」
・「Enjoy bilingual haiku of Kyoshi Takahama!」
というタイトルで国際俳句交流協会のホームページに掲載して頂いています。
http://www.haiku-hia.com/about_haiku/takahama_kyoshi/
をクリックしてご覧下さい。
虚子俳句の一端の面白さを知り、英語学習のご参考になれば幸いです。
投稿: チュヌの主人(木下聰) | 2018年3月24日 (土) 13時22分
俳句の翻訳の難しさと面白さを取り上げました。
「俳句の国際化 <言葉の壁を破るチャレンジ>」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2016/09/post-c04a.html
をご覧下さい。
投稿: チュヌの主人(木下さとし) | 2016年10月11日 (火) 06時42分