芭蕉300句の英訳チャレンジ:「あやめ草」(21/300)
・あやめ草足にむすばん草鞋の緒
(ayamegusa ashini-musuban waraji-no-o)
(A)
irises, it seems,
are blossoming on my feet;
sandals laced with blue
(B)
the sweet flag_
I will tie as a thong of straw sandals
at my feet
(A) は「575訳」ですが、「あやめ草」は「菖蒲」のことですから、「irises」(=花菖蒲)は誤訳です。
(B) は「奥の細道」の解説に基づく「Lovee訳」ですが、一応の試訳です。
「芭蕉俳句全集」の解説には、「あやめ草を葺く日の今日民家ではそれを軒にさしますが、旅に出ている私は加右衛門に貰った紺の染め緒を草鞋の緒に結びましょう。加右衛門に対する感謝の吟。」とあります。
「奥の細道朗読」によるとイメージ句としての創作とのことですが、実態のわからない俳句は文字面どおりに翻訳して、読者の解釈に委ねるしか仕方がありません。
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俳句の比喩と掛詞《白鳥》
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/haiku/
をご覧下さい。 (薫風士)
投稿: | 2023年2月17日 (金) 16時30分
「俳句《涼し》死の話」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/07/post-70ee.html
や
「言葉の力《俳句は癒し》」
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をご覧下さい。 (薫風士)
投稿: | 2022年8月 8日 (月) 13時48分
この俳句は、
芭蕉が「あやめ草」を貰った時に詠んだ句であれば、
定冠詞を付けて次のように複数にすると適訳になるでしょう。
the sweet flags_
I‘ll tie as thongs of straw sandals
at my feet
L. P. Lovee
投稿: 木下 聰 | 2020年2月15日 (土) 09時45分