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2015年7月 9日 (木)

政治談議(7):                <総理! 醜い『つまみ食い』暴挙を止めて!>

               

安倍総理はNHK日曜討論などで、「どういうことでなければ武力行使しないとの政策的中身をさらすことにもなりますから、そんなことをいちいちすべて述べている海外のリーダーはほとんどいないということは申し上げておきたい」と言って、「丁寧に説明しない」ことを当然としている。

だが、これは言い逃れに過ぎない。戦略や戦術の中身を曝すことなく、憲法上認められる自衛のための武器使用の範囲を具体的に例示し説明することは可能である。

平和憲法下の日本は外国の場合とは事情が異なることを安倍総理は無視している。

肝心なことは、自衛のためにのみ武力行使をする」ことが分かるように具体的に例示・説明し、それを明確に法律に規定することである。

そうしなければ、法律の名称に「平和」の冠を付けても飾りに過ぎず、「抑止力」にならず、「誘引力」になるだろう。

安倍総理は軍歌露営の歌」の歌詞に「東洋平和のためならば なんの命が惜しかろう」とあるのをご存知でしょうね。

安倍総理の発言や考え方から判断すると、「戦後レジームからの脱却戦前回帰」となり、何でも「特定秘密保護法」の対象にされそうで心配である。

          

自民党安保法制関連法案について党議拘束をしているが、マニフェストにない法案の議決に党議拘束をするのは不当である。米英仏独など自民党のような党議拘束はしていない。

   

安倍総理は上記のように「つまみ食い」して海外の例を言い逃れに使うのではなく、民主的な良識のある海外の例にならって党議拘束をはずすべきである。

         

政治談議(1)において述べたように、TV Asahiの世論調査によると、安全保障関連法案について「反対45%、わからない31%、賛成24%」である。「反対」と「わからない」の合計は「憲法改正」や「法律案の衆議院優越可決権」に必要な比率:「3分の2」を上回る76%である。

共同通信社世論調査によると、安全保障関連法案が「憲法に違反していると思う」は56・7%、「違反しているとは思わない」は29・2%である。

このような世論を無視して、党議拘束をして安全保障関連法案を強行採決することは真に数の暴力であり、安倍総理が真剣に国民のためを思って民意を尊重しているとは到底考えられない暴挙である。

口先だけでない真の「痛切な反省」をして、暴挙を止めてほしい。

                 

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コメント

「露営の歌」は朝ドラの「エール」の主人公「古山裕一」のモデル「古関裕而」が作曲し、昭和12年にコロンビアレコードから発売されて大ヒットした。
新型コロナウイルス感染症の拡散防止(3密回避)のために撮影が中断したのか、現在は再放送中でドラマの進展がないが、当時の状況をどのようにドラマ化するのか、非常に興味があります。

安倍総理は「世論を無視」、
批判に対して「馬耳東風」、
「お題目」は美辞麗句を並べ、
踏み込んだ内容は「支離滅裂」「しどろもどろ」、
国会の審議をつぶさに視聴すればするほど、情けなくなりますね。
「お題目」が「まやかし」でないことを祈っています。

「安倍総理のつまみ食い」で検索すると、
日経の「春秋」記事があった。
「強い者が弱い者を力で振り回すことは断じてあってはならない。
法の支配が、大小に関係なく国家の尊厳を守る」。
と立派なことを安倍総理は言っている。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO86034440T20C15A4MM8000/
「強い者」とは「自分のこと」として、
口先でなく、心から真剣に、
「痛切な反省」をしてほしい。

対米戦争の「開戦の詔勅」にも次のように「平和」が使われていることを知った。

「東亞ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄與スル」
http://www.geocities.jp/taizoota/Essay/gyokuon/kaisenn.htm

安倍総理の「積極的平和主義」が戦前の轍を踏まないことを祈っている。

皆さんご存知ですか?
自民党は憲法を改正し、天皇を元首にして、戦争の出来る国にしようとしています。
自民党の暴走を止めなければいけません。

自民党の憲法改正草案を読んでください。
https://www.jimin.jp/activity/colum/116667.html

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