2021年7月25日 (日)

オリパラと向日葵の俳句 (コロナ禍の猛暑見舞い)

   

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クイズ感覚で拙句を読んで、句意やメダリストなどを当てて下さい。

正解は青色文字をクリック(タップ)してご覧になれます。コロナ禍自粛の退屈しのぎの気分転換・慰みになれば幸いです。  

7月22日は「海の日」で各地で猛暑日になり、拙宅の庭でも蝉が鳴き始め本格的な夏になりました。

新型コロナ変異ウイルスの感染拡大が続く中、23日から開催された東京オリンピックの観戦は、感染に気をつけ熱中症にならないよう観戦が感染にならないように、気をつてエンジョイしましょう。 

  

・大向日葵コロナ禍見舞ふ絵手紙

冒頭の写真の如く、向日葵(ひまわり)絵手紙暑中見舞い状が親戚から来ました。

  

夏の雲隠す五輪の飛行雲

ブルーインパルスの描く五輪の飛行機雲があいにくの雲でよく見えなかったのは残念でしたが、人生は時の運で、期待どおりの金メダルの獲得が出来るか注目しましょう

安倍晋三内閣当時に、安倍氏は次のように述べていましたが、TOKYO 2020の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまでの2年間の延期にせず、1年間の延期に決定したのは何故でしょうか?

「『完全な形』と申し上げたが、まず、アスリートと観客にとって安全で安心できるものでなければならない。そして、規模は縮小せずに行う、かつ、観客にも一緒に感動を味わっていただきたいということだ」、「延期や中止については、一切言及はしていない。大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」

IOCから「オリンピック・オーダー」の金章を貰っていたからではないでしょう

延期の期間をどうするのかIOCと交渉をしたのか? しなかったのか? 1年間の延期を決定した関係者から当時の事情を是非とも説明してほしいものです。

マスコミは何故このコロナ禍のオリパラ開催の根本原因・問題点に言及して責任を正さないのでしょうか? 

     

向日葵の花堂々の金メダル

オリンピックなどのスポーツに限らず、政治経済文化何事も正々堂々とやってほしいものです

イチローとリオ五輪のロシア・ドーピング問題」をテーマにした風変わりなロクリアン正岡氏の現代音楽をお聴き下さい。

  

・向日葵の花束TOKYO五輪かな 

兄妹手に向日葵と金メダル

向日葵や実る辛苦の十三年    

・向日葵や大和撫子ソフト金

向日葵と金メダル手に笑む二冠

向日葵や死闘を制し金メダル

向日葵や寝技の冴えて金メダル

ワタガシの手に向日葵と銅メダル

向日葵や攻めの釣り手の金メダル

向日葵や大内刈りの金メダル

   

新型コロナウイルスの発生などの自然現象は自然の摂理として甘受しなければなりませんが、感染の拡大防止の対策は政治と人心の問題です。2016年のリオ・オリンピックに詠んだ「八月の俳句に思うこと」もここをクリック(タップ)してご笑覧下さい

    

「歳時記」や「575筆まか勢」から向日葵の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。   

向日葵1

・向日葵や昔の母の強かりき  (落合由季女)

 

向日葵2

・向日葵は種に少女は母親に  (林昭太郎)

 

向日葵3

・豪雨去り倒れし向日葵介錯す (松木清川)

 

向日葵4

・向日葵の迷路に母子呼び交す (北島智子)

 

向日葵5

・向日葵を揺らし嵐電進みけり (長濱順子)

   

向日葵6

・風力とソーラーパネルと向日葵と (佐藤喜孝)

 

575筆まか勢

・向日葵がすきで狂ひて死にし画家  (高浜虚子)

 

・向日葵のゆさりともせぬ重たさよ (北原白秋)

  

・向日葵も油ぎりけり午後一時   (芥川龍之介)

  

2021年7月21日 (水)

白鵬の全勝優勝名古屋場所

   

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タイトルの俳句のとおり、怪我で6場所休場していた白鵬が、横綱の進退をかけたなりふり構わない技で、千秋楽まで14連勝の大関照ノ富士に勝ち、優勝しましたが、14日目の大関正代との白鵬の異常な立会の仕方や照ノ富士に対する張手の仕方などにたいして、「横綱相撲ではない」と非難の声が上がっています。

日本の伝統的な相撲観・横綱観からすれば当然の非難でしょう。

 

しかし、横綱相撲について、日本の伝統としての相撲道のあるべき姿は何か、「相撲憲章」のような一般的に明文化されたものが何かあるのでしょうか?

ふと、宮本武蔵の逸話を連想しましたが、勝利に対する白鵬の凄まじい執念には感心するばかりです。白鵬の達成した様々な歴史的記録は将来の語り種になることでしょう。

いずれにせよ、立会や張手などについて、反則などの明文化された規定が無いなら、外国人の国際的感覚からすれば、「ルールに違反しない限り、勝つために前例のない戦略・戦術を使うことは非難されるべきではない」ということでしょう。

このような考え方はオリンピック・パラリンピックの外国からの選手や関係者の考え方にもあることを考慮して対応する必要があると思います。

  

オリンピック・パラリンピック組織委員会日本相撲協会などの関係者が、「素人のたわ言」などと無視しないで、将来の大相撲発展のために然るべき対策を考慮して頂ければ、相撲ファンとして望外の喜びです。 

それはともかくとして、照ノ富士は怪我をして序二段まで転落しながら努力を重ねて大関に復帰し、白鵬に負けたとはいえ横綱昇進を成し遂げたことに感動しました。

  

・秋場所や新横綱の不動心

  

秋場所では、令和の新横関として、照ノ富士が「口上」のとおり白鵬と堂々たる横綱相撲を見せてくれることを楽しみに応援しています

  

オリパラのメダル獲得数に気を奪われて、新型コロナ変異ウイルス拡大防止のための自粛が疎かになったりして「観戦」が「感染」になることは禁物です。

大相撲秋場所が無観客開催に追い込まれることにならないように気を付けて、オリパラも応援・観戦しましょう。

  

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2021年7月20日 (火)

海の日や遊び心を如何にせむ

  

タイトルと次の俳句はコロナ禍に「遊び心」の満たされない欲求不満などをぼやいた薫風士のコロナ俳句です。

  

コロナ禍のオリパラ憂う猛暑の日

  

「今日は第3月曜日・海の日だ」と思っていましたが、今年の海の日は東京オリンピック開催の前日(7月22日木曜日)に移動され、東京オリンピック開催当日(7月23日)は「スポーツの日」として休日に変更されています。

しかし、せっかくの4連休も、不要不急の外出・移動が新型コロナウイルス感染拡大防止のために自粛を要請されていますから、夏休み子供を連れて海水浴に遊びに行ったり、家族旅行をすることもできません

7月22日は「大暑」です。冷房の部屋でオリパラ関連のテレビ番組でも見ながら、昼寝をして真夏日猛暑日を凌ぎ、歳時記など俳句の鑑賞をしたりして過ごすしかありません。残念ながら、スポーツの祭典を楽しむ喜びは不完全燃焼です

「将来少しでも読者のお役に立つように、俳句HAIKUの記事の書き方を工夫しよう」と思っていますが、「俳句HAIKU」がコロナ禍の読者の慰みや参考になれば幸いです

ご意見があれば、気軽にご投稿下さい。

  

2021年7月17日 (土)

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり (俳句と写真)

   

タイトル句の通り、コロナ禍の緊急事態宣言が解除された梅雨晴れ間兵庫県丹波市の細見綾子生家高座神社などを仲よしの句友と吟行しました。

拙句と写真をご笑覧下さい。

   

一行を迎へ編隊夏燕

・雨蛙綾子生家の小さき葉に

でで虫は何処に潜むや綾子句碑

・狛犬の阿吽にマスク青田風

コロナ禍マスク茅の輪守り

天を衝く縁結びてふ夏木立

蓮の葉水玉光る雨上がり

万緑に訪ねし石生(いそう)水分れ園

・山ならぬ分水嶺水涼し

丹波路の庄屋子孫の夏料理

・丹波路の庄屋古民家夏の句座  

  

今朝、でんでんむし」の唱歌を歌っている子供や家族の明るい声が聞こえました。

近畿地方も今日梅雨明けですが、関東・甲信地方は7月16日に梅雨が明けました

ところで、7月16日は「閻魔詣」です。

閻魔大王に政治家の功罪をしっかり裁いてほしいものですが、現代は主権在民の民主主義の時代です。

選挙は棄権せず、自分や子供たちの為によく考え、日本の将来の為にもしっかり判断して、投票しましょう

  

  

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句会をした古民家カフェは将来改装して本格的な民宿営業を始める予定との事です。

新型コロナウイルス感染拡大が収束して、綾子生家や古民家などで吟行句会を自由に楽しめるようになることを祈っていますが、楽観できませんね  

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2021年7月 8日 (木)

コロナ禍の俳句鑑賞:「半夏生」と「オリパラ」

   

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冒頭の写真は「カラー図説 日本大歳時記」(水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉 監修)の「半夏生」の解説部分です。タップ・拡大してご参照下さい。ここをクリックすれば、「暮らし歳時記」の「半夏生」の解説がご覧になれます

    

気の向くままに「575筆まか勢」や「歳時記」(俳誌のサロン)の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

575筆まか勢

・バッグ一つ提げて入院半夏雨 (鈴木真砂女)

・大き葉に虫食ひの穴半夏生  細見綾子

   

半夏生1

・島国は水に喜怒する半夏生 (鈴風仁)

 

半夏生2

・二度寢して日の傾けり半夏生  (高島茂)

 

半夏生3

妥協せしものいひを愧づ半夏生 (近藤紀子)

 

半夏生4

・半夏生死者は生者の中に生き (三宅文子)

 

半夏雨

・半夏雨帰路も近江路降りやまず (中原吟子)

   

薫風士俳句もどき川柳擬きコロナ俳句

コロナ禍の叫びはチュヌか半夏生

半夏生半化粧五輪開催前日も

東京都IOCと半夏生

・コロナ禍のオリパラの半夏生

感染にするな観戦半夏生

・半夏生半化粧もの(物・者)言葉も使いよう

・半夏生区別と差別大違い

・コロナ禍の政治と自然半夏生

コロナ禍のオリパラ憂う半夏生

コロナ禍のオリパラの是非半夏生

オリパラの楽しさ半減半夏生

競技場無観客なる半夏生

・鬱鬱とオリパラ・バブル半夏生

オリパラのバブルは弾け半夏生

半夏雨降水帯の居座りて

繰り返す緊急事態半夏雨

・美し国(うましくに)梅雨入り梅雨明け半夏生

・「熱中症警戒アラート」半夏生

   

掲句は敢えて口語を使い、季語との取合せなど、ブログ用に表現し無理なこじつけをして、ダジャレ・俳句もどきの限界を露わにしていますが、コロナ禍の緊急事態宣言下オリパラ強行実施となった経緯(太平洋戦争との類似点)など今後の参考にしてほしいとの真摯な思いで詠んだものです

青色文字をクリック(タップ)して例句の詳細やリンク記事などご覧頂ければ嬉しいです。

駄句の解釈は読み人次第ですが、リンク記事も遊び心でご一読頂き、コロナ禍の猛暑日・熱帯夜の憂さ晴らしや何らかのご参考になれば幸いです。

居座っていた線状降水帯は去り、7月16日~17日に関東・甲信~近畿・東海地方と相次いで梅雨が明けました。しかし、パラリンピック開催中に新型コロナ変異ウイルスが居座り増え続け、「熱中症警戒アラート」が出される猛暑日が続くことが懸念されます。新型コロナ変異ウイルスの爆発的感染拡大による医療崩壊が生じないことを祈るばかりです。

 

2021年7月 7日 (水)

俳句の鑑賞: 夕立

    

「575筆まか勢」や「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに「夕立」(夏の季語「ゆうだち・ゆだち」)の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字をクリック(タップ)して、例句の詳細をご覧下さい。

  

575筆まか勢

・夕立が洗つていつた茄子をもぐ  種田山頭火

・夕立にうたるる鯉のかしらかな  正岡子規 

・夕立や蛙の面に三粒程   正岡子規

・蜻蛉の高く飛びをり夕立晴   星野立子

・睡蓮を打つ黄檗の驟雨かな   細見綾子) 

  

夕立1

・乗る気なきバスに駆け込む大夕立 (谷泰子)

  

夕立2

・濡れたくて夕立の中帰りけり  (夏秋明子)

 

夕立3

・夕立にわだかまり解け一つ傘  (吉田多美)

 

夕立4

・言ひたきこと言ひてしまへば夕立晴 (伊東恵美子)

 

夕立5

・軒先の話夕立のやみてなほ  (大西八洲雄)

  

最後に薫風士のコロナ俳句をご笑覧下さい。「夕立」は「5-7-5」のリズムを整えるために、「ゆうだち」・「ゆだち」など、語句の配列次第で読み替えて下さい。青色文字をクリックすると関連のリンク記事をご覧になれます。

  

うたた寝に夕立の音の凄まじく

・コロナ禍の家居の庭へ大夕立

狭庭にも流れとなりて大夕立

コロナ鬱夕立に濡れてさっぱりと

・コロナ禍の上京断念大夕立

・夕立やコロナ四波をやり過ごし

  

2021年7月 6日 (火)

俳句の鑑賞  <夏痩>

     

・夏痩の骨にとどまる命かな  

・夏痩せて大めし喰ふ男かな   

   

掲句は歳時記(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」にある正岡子規の俳句です。

例句の詳細はそれぞれ青色文字をクリック(タップ)してご鑑賞下さい。  

コロナ禍のお慰みになれば幸いですが、拙句を5句掲載させて頂きます。

  

・コロナ禍の夏痩せざる家居かな

・コロナ禍や夏痩せ無縁うたた寝す

・夏痩せを凌ぐうたた寝「まん歩」して

・夏痩を知らぬ健啖胃無き吾

・胃無くとも夏痩無縁茶寿目指し

    

(チュヌの叫び)梅雨の暮まん歩に会ひしルナとララ

    

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先日、可愛いトイプードルを2匹連れて散歩している方に深田公園などの「まん歩」の帰路に会い、久しぶりにSNS記事にワンちゃんとの出会いを書くことにしました。

最後まで読んで、「チュヌの叫び」に耳を傾け、「鉦叩き」の声をお聞きください。

ルナとララは13歳と10歳の親子とのことで、人間なら老々介護の人もいる年ですが、まだまだ元気そうでした。

青色文字をクリック(タップ)して、色々なワンちゃんとの出会いを紹介した「ペット(愛犬)の写真とチュヌの俳句」などをご覧下さい

薫風士の愛犬「チュヌ」は大型のサモエドなので12歳と8か月で亡くなりました。今年は3回忌を迎えることになりますが、東京五輪パラリンピック開催中・終了後の新型コロナ変異ウイルスの再拡大により、コロナ禍の自粛が再々要請され、今年も彼岸の法要は実施されないことになるでしょう

「愛犬『チュヌ』の追悼句」をご一読頂ければ嬉しいですが、新型コロナ変異ウイルスにしてやられることなく、杞憂に過ぎなかったと笑える日が来ることを祈るばかりです。

コロナ禍にオリンピック・パラリンピックを強引に推進している政治家や取り巻きの関係者のご心労はいかばかりか、ご苦労さまなことですが、「スピード感を持って」とか「緊張感をもって」とか政治家好みの実を伴わない場当たり的美辞麗句や拙速主義の政治手法に振り回される医療関係者や一般市民は堪りません。

東京オリンピック・パラリンピックの開催の延期を2年にするか、将来4年延期の順送りにするか、思い切った対策をせず、1年延期にした安倍政権やIOC関係者の見通しの甘さ初期対策の拙さ、が最後まで尾を引いていく感じがします。

かって、「大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と言いながら、言ったことが実現出来なくなると(常套手段の病気をせいに?)引っ込み、後任にしりぬぐいをさせ、自らの失政を棚に上げて、「安心してオリパラを楽しみたい」という国民の批判的な声を曲解して「反日」などとまやかしの「レッテル張り」をして非難する厚顔さ・無責任さ、傲慢さにはあきれるばかりでなく、憤りさえ感じます。

今年は知事選挙衆議院選挙が行われます。

新型コロナ感染拡大の被害者・加害者にならないようによく気を付けて、コロナ禍でも棄権せず、しっかり考えて投票しましょう 

    

今朝、早朝に散歩していると久しぶりに「ソラちゃん」(10歳)に会い立ち話をしていると、たまたま愛犬の散歩をしている方が通りかかったので名前を尋ねると「プーちゃん」(3歳?)でした。「ぷーちゃん」のお父さんはお仕事にお出かけの時間になったのでお話が出来ず残念でした。

ご了解を得たので写真を最後に追加掲載させて頂きます。 

チュヌの追悼に来た鉦叩の声をお聞き下さい。ここをクリックしてご覧になれます。 

   

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2021年6月29日 (火)

著名な俳人の「字余りの俳句」の鑑賞

    

かって、「俳句の定型とリズム」という記事を書きましたが、コロナ禍の慰みに俳句の面白さをエンジョイして頂きたく、著名な俳人の「字余り」の代表句を掲載します。俳句の青色文字をクリック(タップ)して解説のリンク記事をご一読下さい。

  

松尾芭蕉

  旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

 「6・7・5」の字余りですが、芭蕉の辞世句として有名なので、今更付言することはありません。  辞世句には字余りの俳句が多いようです。ここをクリック(タップ)して、「辞世句を集めました」をご覧下さい

     

 かれ朶に烏のとまりけり秋の暮

「中七」を「中九」の字余りにして、烏が飛んで行く行き先を見届けた時間的経過を表現していると思います。

    

与謝蕪村 

 しら梅に明る夜ばかりとなりにけり

「中七」を「中八」にして詠嘆することにより、辞世句としての感慨を強調しています。

蕪村は、薫風やともしたてかねついつくしま」という破調「5・8・5」の、深読みすると面白い、俳句も作っています。

ここをクリック(タップ)して「俳句鑑賞 <蕪村の俳句『薫風や』は面白い>」をご笑覧下さい

  

小林一茶 

雀の子そこのけそこのけお馬が通る

この俳句は「5・8・7」と「中七」と「下五」が字余りですが、リズムは整っていて俳諧味があります。

  

 正岡子規 

糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな

この俳句は子規の辞世3句の一つですが、句意を明瞭にするためにやむを得ぬ「上五」が「上六」の字余りになっています。一般に、上五の字余りは許容されています。

    

高浜虚子 

我のみの菊日和とはゆめ思はじ

この俳句は「下五」が「下六」の字余りです。句意を明瞭に強調するのにやむを得ない字余りの表現でしよう。

     

星野立子

父がつけしわが名立子や月を仰ぐ

 この俳句は「上五」と「下五」が字余りの「6・7・6」の破調です。助詞「や」の詠嘆的切字と「下六」の「月を仰ぐ」とが呼応して、破調により、感慨深い句になっています。

   

金子兜太 

水脈の果炎天の墓碑を置きて去る

「中七」を「中八」にして、句意を明瞭にするとともに感情表現を強調しています。

  

夏井いつき先生の査定で、プレバト梅沢富美男永世名人の俳句「読み終へて痣の醒めゆくごと朝焼」(「5・9・4」の破調)が「俳句のお手本」とされました。

そのことに納得できず、「お手本のリズム音痴や熱帯夜」という記事をかきました。ここをクリック(タップ)してご笑覧下さい

  

2021年6月25日 (金)

俳句の鑑賞:「昼寝」

   

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昨日「まんぽ」をしていて、合歓の花が咲いているのに気付きました。「ネムノキ」は夜になると葉が合わさって閉じることから「夫婦円満」の象徴とされています。

夏至も過ぎ、梅雨の中休みで昼下がりには眠気を催し、昼寝をすことが多くなりました。

東京五輪開催まで後1か月を切りましたが、新型コロナウイルス変異株の感染拡大が高止まりから増大傾向にあり、心配なことです。しかし、老いの身では如何ともしがたく、「まん歩」して俳句を口遊み、眠気を催せば昼寝をして、自然環境に恵まれたベッドタウンの自粛ならぬ自由気ままな健康管理をするばかりです。

薫風士の昼寝の俳句をご笑覧下さい。「昼寝」や「風死す」は夏の季語です。

    

   ・何もかも昼寝したるか風死して

 ・コロナ禍や自由気ままな昼寝せむ 

  ・昼寝してコロナに負けず大の字に

 コロナ禍の昼寝大の字我が天下

  ・大の字に老躯広げて夏座敷

  ・ママを呼ぶ隣家の声昼寝醒め

  ・選手権五輪はテレビ昼寝しつ

  ・我知らぬ永久の眠りへ昼寝して

     

上記の「永久の眠り」の俳句のように、茶寿も健やかに祝って永久の眠りにつくことが薫風士の理想ですが、この俳句の助詞を入れ替えて、次のとおり修正すると薫風士の辞世句か追悼句になるのではないでしょうか?

   

我知らず永久の眠りに昼寝して

    

   

「歳時記(俳誌のサロン)」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。青色文字(季語など)をクリック(タップ)して例句の詳細をご覧下さい。

 

昼寝1

・昼寝より覚め一憂に戻りたる (山田弘子)

  

昼寝2

・天寿とは昼寝の覚めぬ御姿    (阿波野青畝)

  

昼寝3

・腹を見せ木陰のパンダ大昼寝  (小林佐江子)

 

昼寝4

・約束をころりと忘れ昼寝せり  (伊藤通友)

 

昼寝5

・かみの毛のそよいでゐたる昼寝の子 (加藤みき)

 

昼寝6

・山鳩のけだるく鳴けり昼寝覚  (北崎展江)

 

昼寝7

・子どもらの歓声遠く昼寝かな (波戸辺のばら)

 

575筆まか勢

・どこででも昼寝すそれがひと憩ひ  (高浜年尾)

 

・鼻通る空気のうまき昼寝かな   (京極杞陽)

  

・大昼寝父子よく似る土踏まず   (影島智子)

  

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2021年6月23日 (水)

コロナ禍の続く忍従沖縄忌

   

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6月23日は「沖縄忌」とされていることを知り、沖縄の人々のご苦労に思いを馳せて詠んだ拙句をタイトルにしました。

ここをクリックして、ウイキペディアの「沖縄戦」の解説をご覧下さい

   

・沖縄忌乙女の詩(うた)の高らかに

・平和の世誓ふ乙女や沖縄忌 

・沖縄忌乙女の詩に雨しとど

・雨洗ふ平和の礎(いしじ)沖縄忌

五月雨の洗ふ礎や平和の灯

ビデオにて首相挨拶沖縄忌

   

掲句は、今年の「平和の詩」に選ばれて「みるく世の謳」を朗読した上原美春さん(宮古島市の中学生)の堂々とした態度をNHK-TVの実況放映を見て感動して詠んだ拙句です。

菅首相は、コロナ禍のビデオメッセージで、「『できることはすべて行う』との方針の下、沖縄の基地負担の軽減に向け、一つ一つ、確実に結果を出していく決意であります。」と述べています。安倍流(?)の口先の美辞麗句に終わらず、是非とも言行一致にしてほしいものです。

歳時記(俳誌のサロン)の「沖縄忌」の俳句から2句抜粋・掲載させて頂きますが、例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

   

・沖縄忌手榴弾など知らぬ世に  (川村欽子)

・空の青海の碧さや沖縄忌   (滝口洋子)

  

6月21日に7都道府県の「緊急事態宣言」は解除され、「まん延防止等重点措置」に移行しましたが、沖縄県は7月11日まで「緊急事態宣言」が継続されます

戦没者のご冥福を謹んでお祈りするとともに、新型コロナウイルスの感染拡大がワクチン接種の徹底により速やかに収束することを祈ります

  

2021年6月21日 (月)

夏至の一日(俳句と写真)

   

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6月21日に東京や大阪など7都道府県は「緊急事態宣言」が解除され、「蔓延防止等重点措置」に切り替えられ、少しはホットしましたが、沖縄は7月11日まで緊急事態宣言が継続されます

オリンピックの開催に伴い又「緊急事態宣言」が必要な事態になるかもしれませんね。心配なことです。

6月21日は夏至の快晴に恵まれ、清々しい早朝や夕暮れ前の「まんぽ」を満喫しました。

拙句10句と写真を掲載します。青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。写真はタップ・拡大して燕の飛翔や水黽の恋などご笑覧下さい。

   

・夏至の朝ジョガー犬連れ行き交ひて

・スマホもて夏至の燕の飛翔撮る

・呼応する夏至の鴉の恋の声

・玻璃の壁鏡に夏至の太極拳

・自転車の曲乗り巧夏至の園

・夏至の空水面に映ゆるアート池

・夏至の空映ゆる水面の渦の恋

・水輪とはアメンボの恋日暮れ前

・水輪とは魚の夕餉夏至の池

夕月に夏至の一日を惜しみけり

  

歳時記から、親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

   

夏至1

・夏至暮るる三度食事をしたるのみ (中原幸子)

・どの犬も合羽着てゐる夏至の雨  (木下節子)

・犬待たせ一枚羽織る夏至の夜  (大柳篤子)

  

夏至2

・常連の飲み会夏至の夕べかな   (渡辺安酔)

・割り切れぬ思ひに暮れて夏至の雨 (窪田佳津子)

・家中の窓開け放つ夏至の午後  (仁平則子)

  

   

575筆まか勢

 
・夏至の月やうやく光得つゝあり ( 坊城中子) 

・白衣きて禰宜にもなるや夏至の杣  (飯田蛇笏)

 

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2021年6月20日 (日)

「父の日」の俳句鑑賞:助詞 <や・の・を・も・に・と>

      

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6月20日(第3日曜日)は「父の日」ですが、コロナ禍のオリンピック関連のニュースが溢れ、世間でも家庭でも「父の日」は「母の日」の比べ物になりません。

父の日の率直な感慨を10句詠み、気の向くままに「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。 青色文字をクリック(タップ)して例句の詳細などをご覧下さい。

「助詞」を入れ替えて、「俳句の面白さ・楽しさ」や「助詞の効用」をご笑味下さい。

コロナ禍の梅雨の憂さ晴らしに少しでもお役に立てば幸いです。

   

・父の日のLINEの絵文字娘より

・父の日や女は強し母強し

桑の実を苦吟の妻と父の日を

・父の日の隣家に母と子等の声

・父の日や母を呼ぶかに鴉の音

・父の日の父へと娘のど自慢

・父の日はニュースにならず暮にけり

・気兼ねなき独酌が良し父の日も

・父の日の家居を癒す手酌酒

冷し酒娘自慢を胸に秘め  

  

  

父の日1

・父の日や本音ちらりと頼られて (松沢久子) 

・父の日を忘れし夫に酒届く   (山本潤子)

  

父の日2

・父の日の話題とならず長電話  (中原敏雄)

・祝はれしことなく父の日も暮れぬ (木暮剛平)

  

父の日3

・父の日の父便所にも見当らぬ    (関根通紀)

・父の日を一家総出で盛り上げる  (辻美奈子)

  

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・父の日に子が来て母と睦みけり   (千葉 仁)

・父の日の話題は母のことばかり   (三宅 桂)

   

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2021年6月16日 (水)

コロナ禍の俳句鑑賞:「汗」と「オリパラ」

    

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コロナ禍の「外出自粛」が続き、汗をかく機会が少なくなっていますので、週に2回位は汗をかく運動をすることが「熱中症対策」として勧められています。

薫風士は「健康管理の月一ゴルフ」をして、「梅雨晴れ」の「真夏日」の汗をかきました。

そこで、歳時記から「汗」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

汗1

 ・身二つとなりたる汗の美しき

(野見山朱鳥)

   

・喪服着て生けるしるしの汗しとど

(田中藤穂)

 

汗2

・ほのかなる少女のひげの汗ばめる

(山口誓子)

 

・汗の香の違ふテニス部ラグビー部  

(木暮陶句郎)

  

汗3

 ・嬰あやす百面相に玉の汗     

(今井忍)

 

・にこやかな看護士顔に玉の汗   

(長山野菊)

  

汗4

 ・初めての子を抱く若き父の汗  

(柳沢典子)

 

・子の汗をひたすら拭ふ汗の母  

(名村早智子)

  

汗5

・流る汗おのずとひきし杉木立  

(加藤二三子)

   

・汗引きてしまひしピアノコンサート 

(二宮一知)

  

汗6

・飽食のモナリザに似る顔の汗  

(加藤峰子)

  

・静脈を叩くナースに汗滲む  

(北川キヨ子)

  

汗7

・諦めしバスに間に合ひ汗やまず 

(保田英太郎)

  

・部活の子の乗り合ひバスの汗臭し 

(岩崎靖子)

 

汗8

・黙々と鍬ふる夫や汗滂沱    

(大川暉美)

 

・駄駄こぬる幼涙と玉の汗    

(木村弓子)

  

汗9

・ままごとの一人二役汗かいて  

(北島智子)

  

・順路とて迷路や汗の行き止まり 

(稲畑汀子)

  

汗10

・汗ひかる勝者敗者の区別なく  

(岡佳代子)

 

・セ・パ交流投手は汗を衿で拭く 

(水野範子)

  

汗11

・フィナーレの指揮者の背ナや透ける汗 

(古沢幸次)

  

・アンコールに応ふ指揮棒汗飛ばす   

(石橋萬里)

   

汗12

・汗知らぬ施設ぐらしに笑みあらず 

(山崎靖子)

  

・こんなにも汗の笑顔の集ふ会   

(稲畑汀子)

  

  

最後に薫風士の「汗」の俳句をご笑覧下さい

  

・飛び乗れば女性車両や玉の汗

  

・コロナ禍の月一ゴルフ汗をかき

  

・汗まみれバンカーショット繰り返し

  

コロナ禍汗と涙のオリパラ

  

・コロナ禍のオリパラ汗の決勝(結晶)

  

オリパラのコロナ禍の汗リバウンド

 リバウンドは「新型コロナ変異ウイルス感染拡大の第5波(?)が起ること」を指しています。

   

オリパラに汗し抑えよリバウンド

      

コロナ禍の汗のオリパラその成果

  

・コロナ禍のオリパラメダル汗の笑み

   

・コロナ禍やオリパラ(苦)にし汗(褪せ)拭ふ

   

東京五輪・パラリンピックは文字通りスポーツの祭典として皆が心から楽しめることを期待して、新型コロナ感染拡大の恐れがなくなるまで延期することを「俳句HAIKU」で訴え続けてきましたが、ままならず、「コロナ禍の思い」をありったけ発散したくて、駄句を列記してしまいました。

今となっては東京五輪・パラリンピックが無事に終わり、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大のリバウンドも無く、それなりの経済効果が上がることを祈りながら、応援するばかりです

青色の文字をタップしてリンク記事をご一読頂ければ幸いです

  

2021年6月15日 (火)

コロナ禍の梅雨のひととき「美かえる」で

  

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「美かえる」は 「みかえる」と読み、兵庫県立美術館のシンボルです。「美かえる」の由来は冒頭の写真をタップ・拡大してご覧下さい。

タイトルの俳句の「美かえる」はこの県立美術館を指しています。

    

梅雨の晴れ間愛車の1年毎の定期点検で神戸に来た時間つぶしに、兵庫県立美術館を訪ねました。

時間の都合があり、特別展(コシノヒロコ展)は割愛して、常設展のみ見ましたが、久しぶりに美の世界に浸り満足しました。

(最後のパンフレットの写真をタップ・拡大してご参照下さい。)

    

・少女像見つめる空や夏の潮

美術展梅雨のひととき二・三周

夏燕追ひて「美かえる」振り返る

  

歳時記によっては「美術展覧会」を秋の季語としています

「俳句HAIKU」の「かえる」の記事で、「コロナ禍の思い」と俳句を書きました。

ここをタップして、ご笑覧頂ければ嬉しいです

   

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2021年6月14日 (月)

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

 

コロナ禍の緊急事態宣言下では蔵元の酒のサービスも無いことをうっかり忘れて、梅雨晴れに偶々所用で灘五郷に来た序に本場の酒を飲みながらランチを食べようと神戸酒心館を訪ね、駄句を口遊みました。

コロナ禍の憂さ晴らしに拙句と写真が聊かでもお役に立てば幸いです。ご笑覧下さい。

  

梅雨晴間自粛と知らず酒蔵へ

  

・酒蔵で冷酒も飲めず黙食す

   

・酒蔵の卓の青葉や酒は無く

   

・酒蔵の昼餉の窓や七変化

  

・冷酒無くノンアルコール笊蕎麦に

  

・ざるそばとノンアルコール梅雨の膳

   

笊蕎麦にノンアルコールを飲んだのは初めてでしたが、意外に美味しくて満足しました。

酒のサービスが無いせいか、筆者の食事中に男ばかりの客は無く、女性客が何組か来ました。

「緊急事態宣言」が解除されても、政府は飲食店への規制は続ける方針のようですが、昨年「俳句HAIKU」の「大寒の俳句(コロナ禍の緊急事態宣言・国際同盟に思うこと」で述べた対策を是非講じて、良心的に運営している飲食店では日本酒などを楽しめるようにしてほしいものです。

(青色文字をタップして、関連のリンク記事をご一読下さい。) 

    

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2021年6月 9日 (水)

コロナ禍の花鳥諷詠梅雨晴れ間

   
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タイトルの拙句は検索の便宜を考慮して「梅雨晴れ間」と表記していますが、俳句では「梅雨晴間」と簡潔に記述するのが普通です。  

一般に、「冷酒」は「れいしゅ」とよみますが、次の俳句の「冷酒」は「5・7・5」のリズムにして、「ひやしざけ」と読んで下さい。

以下に拙句を掲載します。 

      

・箸置きの蛙相手に冷酒

           

6月9日に菅首相と野党との初めての党首討論が実施されましたが、残念なことに、時間的制約があり、不完全燃焼のトンチンカンに終わりました。

   

・真夏日や五輪討論頓珍漢

・梅雨晴間コロナの憂さは晴れぬまま

・諦めの花鳥諷詠梅雨晴間

・夏燕飛び行く空に円虹かな

コロナ禍の五輪は嫌と牛蛙

          

新型コロナ変異ウイルスの感染拡大を抑制するために「緊急事態宣言」が繰り返されましたが、その解除の都度に感染拡大のリバウンドが生じ、未だにコロナ感染の拡大は収束したと言えない状況です。

東京オリンピック・パラリンピックの開催には新型コロナ変異ウイルス感染拡大の大きなリスクがあることは、昨年2月から「俳句HAIKU」でも訴え続けました。

昨年、東京オリンピック開催について、IOCバッハ会長は「WHOの勧告に従う」と述べ、安倍晋三総理大臣(当時)は「大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と述べていました。

しかし、IOC、日本政府、東京都は「不完全な形」でも実施する方針は変えていません。

日本政府や東京都と IOC との「話し合い」・「契約」はどうなっていたのでしょうか?

国際契約では「パンデミック」などによる「不可抗力」の規定を設けるのが常識ですが、このような規定はIOCとの契約に無いのでしょうか?

  

安倍政権を引き継いだ菅首相は「総理大臣として責任を取る」旨の発言をしていますが、人流が増加すれば新型コロナ感染が拡大することは経験則から自明です。

総理大臣が事後に責任を取っても、国民にとっては意味がありませんね!

政治家は国民の声を馬鹿にせず、謙虚に耳を傾け、国民の期待に応えるべく未来を見据えて速やかに政策を決定・実行してほしいものです。

東京オリンピック・パラリンピックは、参加者・支援関係者・医療関係者が感染防止対策を徹底することにより無事に実施され、コロナ感染拡大のリバウンドを起こさないことを祈るばかりです。

しかし、この願いは円虹の如く儚く消えることでしょう。昨年6月に俳句HAIKUの記事「吟行に除疫祈るや梅雨晴間 (俳句と写真)」を書きましたが、新型コロナ感染防止対策は、まさか「神風」を期待する人は居ないでしょう。 大震災などの大災害が起こらないことはひたすら「神頼み」にせざるを得ませんが、コロナ感染拡大のリバウンドの防止は「神頼み」ではなく、政治・行政・国民の対応で解決すべきでしょう!

      

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2021年6月 4日 (金)

コロナ禍の俳句鑑賞:「蛙」「雨蛙」「青蛙」「牛蛙」「土蛙」「殿様蛙」「蟇」「河鹿」「かえる」 

   

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(写真)カラー図説日本大歳時記「蛙」のページの一部

  

写真をタップ・拡大すると、解説や例句をご覧になれます。

 

  

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冷酒酌む陶の蛙に箸を置き  

(薫風士)

  

「蛙の俳句」といえば、松尾芭蕉の代表句「古池や蛙飛びこむ水の音」を思い浮かべるでしょう。 

「かえる」は伝統俳句では旧仮名遣いで「かへる」と記述するのが普通ですが、東京都のコロナ感染拡大防止キャンペーンに因んで「かえる」をタイトルに用いました。

「蛙」は「春の季語」とされていますが、鳴き声で蛙の存在を実感するのは梅雨から夏です。「雨蛙」や「蟇(がまがえる)」などが「夏の季語」とされるのは当然ですね。

  

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに、抜粋・掲載させて頂きますが、最後に記載の薫風士の「コロナ俳句」・「川柳擬き」もご笑覧頂ければ、幸いです。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

    

蛙1

・コンビニのあかりは消えず遠蛙 (田中清司)

・さながらにコントラバスや牛蛙 (大橋晄)

  

蛙2

・初蛙広き仏間に一人寝る   (大西八洲雄)

・初蛙やさしき雨の午後となり (阿部正枝)

 

蛙3

・点滴は妻の命脈蛙の夜    (関根初男)

・手を握るのみの見舞や遠蛙  (間宮あや子)

  

蛙4

・よく見ればよき面構へ青蛙  (足利徹)

・掌にのれば仏頂面の青蛙   (樋口みのぶ)

  

蛙5

・雨蛙かしこまりたる雨催    (稲畑汀子)

・雨どつと沸騰点こす蛙かな  (村田岳洋)

  

蛙6

・ニュータウンに残る古池牛蛙 (中田禎子)

・蛙田の闇の広がる車窓かな  (松尾芳子)

  

蛙7

・早暁や令和二日の遠蛙    (谷田貝順子)

・千年の杉の霊気を青蛙    (楠本和弘)

  

最後に薫風士の「コロナ俳句」・「まんぽ俳句」と写真をご笑覧下さい。 

蛙の声はここをクリックして、お聞き下さい  

この記事を推敲していると、フジテレビで小池東京都知事の新キャンペーン標語「かえる」シリーズについてあれこれ議論していました。

オリンピックを開催すると「人流」が増えて、コロナ感染のリバウンドが起ることは経験則として断言しても良いでしょう。

国民が懸念していることは、オリンピック実施の可能性よりも、人流増加の結果としてコロナ感染拡大の大規模なリバウンドが起ることでしょう

政府や東京都のオリンピック関係者が素人にも分かるこのような単純なことを知らない筈は無いでしょうに、何故方針を変えないのでしょうか

IOCが開催の可否の決定権を持っていても、開催延期や中止を働きかけることは出来るでしょう? 

国際契約では「パンデミック」などによる「不可抗力」の規定を設けるのが常識ですが、IOCとの契約にこのような規定は無いのでしょうか?

(記事の最後にあるTV画面の一部分の写真参照)

  

コロナ禍やコロナコロナと蛙鳴く  

・コロナ禍や五輪変えろと鳴く河鹿

・牛蛙コロナは嫌ブーイング

小さくして一葉に守(も)らる青蛙

・土蛙汚らしくし身を守り

・身構へる殿様蛙石模様

・鎮座して殿様蛙すまし顔

・蟇ひき鳴きて姿暗ます保身術

・蛙鳴くアートの池やホロンピア

・チアダンス池のアートに夕蛙

・蛙鳴く池の広場のチア練習

・蛙鳴き鴉飛び立つチアダンス

蛙鳴く池越えショットナイスオン

・コロナ禍やは自粛五輪とて  

冷房五輪は家で皆帰ろう

猛暑日の五輪マラソン一葉散る

・蟇(ひき)も鳴くガッツの涙初優勝

 日本ゴルフツアー選手権を見て、木下稜介選手の初優勝の感激を詠んだ俳句です。 (NHK-TV放送 最後の写真参照) 

  

猛暑日や党首討論憂さ晴れず

 
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2021年5月27日 (木)

俳句の鑑賞  <老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯>

     

5月27日のプレバトで、筒井真理子さんの次の俳句が「直しなし」のワンランク昇格になりました。

・老鶯や墓前の莨(たばこ)と缶コーラ

夏井先生は特待生4級のレベルとして査定したのでしょうね?

筒井さんは自分が墓前に供えたことを詠んでいるのですが、原句ではそのことが不明瞭で、慰霊碑などに誰かが供えた情景を詠んだ俳句と誤解されるでしょう。 

「たばこ」と言えば、「恩賜の煙草」や「GHQマッカーサー元帥が日本に進駐した時の煙草姿」のことを思い出しますが、煙草を自分が供えたのなら、自分の行為であることをなるべく明瞭にするために助詞「の」を「へ」に替えて、次のように修正したいところです。

・老鶯や墓前へ莨と缶コーラ

次のように、思い切って助詞を省略して字余りを無くし、5・7・5の定型にするのも良いと思います。

・老鶯や墓前へ莨缶コーラ

自分のしたことを他人がしたように詠んだり、他人がしていることを自分がしたかの如く詠む人もいます。俳句は好き好きですそれぞれの思いで楽しめばよいでしょうが、投句する場合には季語や定型などに対する選者や主宰の拘りや好みを考慮して、推敲すると良い結果が得られると思います

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語等)をタップして、他の例句や解説記事などもご覧下さい。

  

老鶯1  

・老鶯や火入れの済みし登り窯 (布谷洋子)

   

老鶯2

・老鶯や大パノラマの阿蘇五岳 (沼口蓬風)

  

老鶯3

・老鶯や雨の降り込む露天風呂 (松田泰子)

   

老鶯4

・老鶯に耳を貸しゐる調律師  (森岡正作)

  

夏鶯

・山雨止み夏鶯の谷渡り     (赤座典子)

   

残鶯

・残鶯や一灯点る虚子の墓      (大越義雄)

 

乱鶯

酔ひ痴れて乱鶯声の休みなく   (櫛橋直子)

   

575筆まか勢

・老鴬のあとの梅雨冷えまさるなり (石川桂郎)

・一生のしばらくが冴え夏鶯   (清水径子)

・老鶯やうやうやしくも酒こぼす  (岡田史乃)

    

まんぽ俳句

・コロナ禍や家居を癒す夏鶯の音

・乱鶯や目覚めの指呼に谷渡り

                         

「夏鶯」は「なつうぐいす」と読むのが普通ですが、「夏鶯の音」はリズムを整えるために、「かおうのね」と読んで頂ければ幸いです。  

昨年ごろから、コロナ禍の憂さを払うために客観写生一辺倒では飽き足らず、「ダメ句」と言われる「俳諧的俳句」・「川柳もどきの俳句」を詠むことが多くなりました。

コロナ禍に胃の無い老躯を労わり、健康管理の月一ゴルフを文字通り「腹が膨れる思い」で詠んだ拙句(日記俳句コロナ俳句)をご笑覧下さい。

   

・老鶯やゴルフに飛ばすコロナ鬱 

・乱鶯を指呼にショットのナイスオン

・コロナ禍や冷酒拒まれ黙食す

・冷酒無くノンアルコール飲み切れず

・老鶯にノンアルコール腹膨る

・乱鶯やゴルフのランチそそくさと

・残鶯や変異ウイルス増え止まず

  

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2021年5月26日 (水)

「牡丹」の俳句鑑賞


「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。(「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」をご参照下さい。)



・ワクチンの予約もならず牡丹散る



5月24日の午前10時からワクチン接種の予約を受け付けるとのことなので、コールセンターに電話をしたが、予約希望者が殺到しているせいか、つながらず、インターネットでアクセスしても入力操作が途中までしか出来ず、完了しないので問い合わせをすると、「しばらくしてからもう一度して見て下さい」とのことです。
やむを得ず気分転換に散歩をすると、咲き誇っていた近所の庭の牡丹が昨夜からの雨で散ってしまっていました。
コロナ禍のやりきれない思いの拙句に共感される方は少なくないでしょう。
  

「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。

お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

・誕生日の牡丹一輪切りにけり

(加藤真起子)



   
牡丹2

・両の手に余る牡丹を卓上に

(岡田芳子)


 
牡丹3

・先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

(渡辺玄子)



   
牡丹4

・接木せし十年の牡丹咲きにけり

(横田初美)



 
牡丹5

・回覧板とどけ牡丹の客となる

(平野伸子)



 
牡丹6

・鐘楼を囲む百花の牡丹かな

(岡野里子)



  
牡丹7

・記念樹の牡丹一輪咲きにけり

(亀卦川菊枝)


  
   
575筆まか勢
  

・天平のこがねの蘂の白牡丹

(有馬朗人)


   

・園遊会日和となりし牡丹かな

(西村和子)


   

・一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

(高木晴子)


   
  
(P.S.)
胃のない筆者は先日「かかりつけ医」にお世話になり1回目のワクチン接種を終えましたが、妻の予約は、二日目の朝から何度かインターネットで試み、やっと正午前に出来ました。
1回目の接種は7月25日なので、2回目のワクチン接種は8月中頃にしか出来ないでしょう。

この間に、オリンピックが開催されるのでしょう?

 心配なことです。

そこで、1週間後に再挑戦したところ、ワクチンの供給の見通しが早くなったのか、1回目の接種を6月に受ける予約に変更することに成功しました。

6月7日に薫風士は「かかりつけ医」に2回目の接種を無事して頂きました。しかし、高齢者のワクチン接種が終わっても、若者など未接種者は沢山いるので「心配なこと」には変わり有りません。