2021年6月23日 (水)

コロナ禍の続く忍従沖縄忌

   

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6月23日は「沖縄忌」とされていることを知り、沖縄の人々のご苦労に思いを馳せて詠んだ拙句をタイトルにしました。

ここをクリックして、ウイキペディアの「沖縄戦」の解説をご覧下さい

   

・沖縄忌乙女の詩(うた)の高らかに

・平和の世誓ふ乙女や沖縄忌 

・沖縄忌乙女の詩に雨しとど

・雨洗ふ平和の礎(いしじ)沖縄忌

五月雨の洗ふ礎や平和の灯

ビデオにて首相挨拶沖縄忌

   

掲句は、今年の「平和の詩」に選ばれて「みるく世の謳」を朗読した上原美春さん(宮古島市の中学生)の堂々とした態度をNHK-TVの実況放映を見て感動して詠んだ拙句です。

菅首相は、コロナ禍のビデオメッセージで、「『できることはすべて行う』との方針の下、沖縄の基地負担の軽減に向け、一つ一つ、確実に結果を出していく決意であります。」と述べています。安倍流(?)の口先の美辞麗句に終わらず、是非とも言行一致にしてほしいものです。

歳時記(俳誌のサロン)の「沖縄忌」の俳句から2句抜粋・掲載させて頂きますが、例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

   

・沖縄忌手榴弾など知らぬ世に  (川村欽子)

・空の青海の碧さや沖縄忌   (滝口洋子)

  

6月21日に7都道府県の「緊急事態宣言」は解除され、「まん延防止等重点措置」に移行しましたが、沖縄県は7月11日まで「緊急事態宣言」が継続されます

戦没者のご冥福を謹んでお祈りするとともに、新型コロナウイルスの感染拡大がワクチン接種の徹底により速やかに収束することを祈ります

  

2021年6月21日 (月)

夏至の俳句と写真

   

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6月21日に東京や大阪など7都道府県は「緊急事態宣言」が解除され、「蔓延防止等重点措置」に切り替えられ、少しはホットしましたが、沖縄は7月11日まで緊急事態宣言が継続されます

オリンピックの開催に伴い又「緊急事態宣言」が必要な事態になるかもしれませんね。心配なことです。

6月21日は夏至の快晴に恵まれ、清々しい早朝の「まんぽ」を満喫しました。

拙句と写真を掲載します。青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。写真はタップ・拡大して燕の飛翔や水黽の恋などご笑覧下さい。

   

・夏至の朝ジョガー犬連れ行き交ひて

・スマホもて夏至の燕の飛翔撮る

・呼応する夏至の鴉の恋の声

・玻璃の壁鏡に夏至の太極拳

・夏至の空水面に映ゆるアート池

・夏至の空映ゆる水面の渦の恋

アメンボの恋の成立日暮れ前

・夕月に夏至の一日を惜しみけり

  

歳時記から、親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

   

夏至1

・夏至暮るる三度食事をしたるのみ (中原幸子)

・どの犬も合羽着てゐる夏至の雨  (木下節子)

・犬待たせ一枚羽織る夏至の夜  (大柳篤子)

  

夏至2

・常連の飲み会夏至の夕べかな   (渡辺安酔)

・割り切れぬ思ひに暮れて夏至の雨 (窪田佳津子)

・家中の窓開け放つ夏至の午後  (仁平則子)

  

   

575筆まか勢

 
・夏至の月やうやく光得つゝあり ( 坊城中子) 

・白衣きて禰宜にもなるや夏至の杣  (飯田蛇笏)

 

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2021年6月20日 (日)

「父の日」の俳句

      

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6月20日(第3日曜日)は「父の日」ですが、コロナ禍のオリンピック関連のニュースが溢れ、世間でも家庭でも「父の日」は「母の日」の比べ物になりません。

父の日の率直な感慨を10句に詠みました。

  

・父の日やLINEの絵文字娘より

・父の日や女は強し母強し

桑の実のお題に苦吟父の日に

・父の日や隣家に母と子等の声

・父の日や母を呼ぶかに鴉の音

・父の日や父へと娘のど自慢

・父の日はニュースにならず暮にけり

・気兼ねなき独酌が良し父の日も

・父の日の家居を癒す手酌酒

冷し酒娘自慢を胸に秘め  

  

気の向くままに、「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を抜粋・掲載させて頂きますが、青色文字をクリック(タップ)して例句の詳細をご覧下さい。

  

父の日1

・父の日や本音ちらりと頼られて (松沢久子) 

・父の日を忘れし夫に酒届く   (山本潤子)

  

父の日2

・父の日の話題とならず長電話  (中原敏雄)

・祝はれしことなく父の日も暮れぬ (木暮剛平)

  

父の日3

・父の日の父便所にも見当らぬ    (関根通紀)

・父の日を一家総出で盛り上げる  (辻美奈子)

  

575筆まか勢

・父の日に子が来て母と睦みけり   (千葉 仁)

・父の日の話題は母のことばかり   (三宅 桂)

   

2021年6月16日 (水)

コロナ禍の俳句の鑑賞:「汗」

    

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コロナ禍の「外出自粛」が続き、汗をかく機会が少なくなっていますので、週に2回位は汗をかく運動をすることが「熱中症対策」として勧められています。

薫風士は「健康管理の月一ゴルフ」をして、「梅雨晴れ」の「真夏日」の汗をかきました。

そこで、歳時記から「汗」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

汗1

 ・身二つとなりたる汗の美しき

(野見山朱鳥)

   

・喪服着て生けるしるしの汗しとど

(田中藤穂)

 

汗2

・ほのかなる少女のひげの汗ばめる

(山口誓子)

 

・汗の香の違ふテニス部ラグビー部  

(木暮陶句郎)

  

汗3

 ・嬰あやす百面相に玉の汗     

(今井忍)

 

・にこやかな看護士顔に玉の汗   

(長山野菊)

  

汗4

 ・初めての子を抱く若き父の汗  

(柳沢典子)

 

・子の汗をひたすら拭ふ汗の母  

(名村早智子)

  

汗5

・流る汗おのずとひきし杉木立  

(加藤二三子)

   

・汗引きてしまひしピアノコンサート 

(二宮一知)

  

汗6

・飽食のモナリザに似る顔の汗  

(加藤峰子)

  

・静脈を叩くナースに汗滲む  

(北川キヨ子)

  

汗7

・諦めしバスに間に合ひ汗やまず 

(保田英太郎)

  

・部活の子の乗り合ひバスの汗臭し 

(岩崎靖子)

 

汗8

・黙々と鍬ふる夫や汗滂沱    

(大川暉美)

 

・駄駄こぬる幼涙と玉の汗    

(木村弓子)

  

汗9

・ままごとの一人二役汗かいて  

(北島智子)

  

・順路とて迷路や汗の行き止まり 

(稲畑汀子)

  

汗10

・汗ひかる勝者敗者の区別なく  

(岡佳代子)

 

・セ・パ交流投手は汗を衿で拭く 

(水野範子)

  

汗11

・フィナーレの指揮者の背ナや透ける汗 

(古沢幸次)

  

・アンコールに応ふ指揮棒汗飛ばす   

(石橋萬里)

   

汗12

・汗知らぬ施設ぐらしに笑みあらず 

(山崎靖子)

  

・こんなにも汗の笑顔の集ふ会   

(稲畑汀子)

  

  

最後に薫風士の「俳句HAIKU」の「汗」の俳句をご笑覧下さい

  

・飛び乗れば女性車両や玉の汗

  

・コロナ禍の月一ゴルフ汗をかき

  

・汗まみれバンカーショット繰り返し

  

コロナ禍汗と涙の五輪かな

  

・コロナ禍の汗の決勝(結晶)五輪かな

  

・コロナ禍のオリパラ汗のリバウンド

 この俳句のリバウンドは文字通り「汗が度重なって出ること」と「新型コロナ変異ウイルス感染拡大の第5波(?)が起ること」を指しています。

  

パラ五輪汗して抑へよリバウンド

 この俳句は句意を明瞭にするために字余り(中七が8音)です

    

コロナ禍の汗の五輪やその成果

  

・コロナ禍のオリパラメダル汗の笑み

   

・コロナ禍や五輪を(苦)にし汗(褪せ)拭ふ

   

東京五輪・パラリンピックは文字通りスポーツの祭典として皆が心から楽しめることを期待して、新型コロナ感染拡大の恐れがなくなるまで延期することを「俳句HAIKU」で訴え続けてきましたが、ままならず、「コロナ禍の思い」をありったけ発散したくて、駄句を列記してしまいました。

今となっては、東京五輪・パラリンピックが無事に終わり、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大のリバウンドも無く、それなりの経済効果が上がることを祈りながら、応援するばかりです

青色の文字をタップしてリンク記事をご一読頂ければ幸いです。

  

2021年6月15日 (火)

コロナ禍の梅雨のひととき「美かえる」で

  

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「美かえる」は 「みかえる」と読み、兵庫県立美術館のシンボルです。「美かえる」の由来は冒頭の写真をタップ・拡大してご覧下さい。

タイトルの俳句の「美かえる」はこの県立美術館を指しています。

    

梅雨の晴れ間愛車の1年毎の定期点検で神戸に来た時間つぶしに、兵庫県立美術館を訪ねました。

時間の都合があり、特別展(コシノヒロコ展)は割愛して、常設展のみ見ましたが、久しぶりに美の世界に浸り満足しました。

(最後のパンフレットの写真をタップ・拡大してご参照下さい。)

    

・少女像見つめる空や夏の潮

美術展梅雨のひととき二・三周

夏燕追ひて「美かえる」振り返る

  

歳時記によっては「美術展覧会」を秋の季語としています

「俳句HAIKU」の「かえる」の記事で、「コロナ禍の思い」と俳句を書きました。

ここをタップして、ご笑覧頂ければ嬉しいです

   

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2021年6月14日 (月)

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

 

コロナ禍の緊急事態宣言下では蔵元の酒のサービスも無いことをうっかり忘れて、梅雨晴れに偶々所用で灘五郷に来た序に本場の酒を飲みながらランチを食べようと神戸酒心館を訪ね、駄句を口遊みました。

コロナ禍の憂さ晴らしに拙句と写真が聊かでもお役に立てば幸いです。ご笑覧下さい。

  

梅雨晴間自粛と知らず酒蔵へ

  

・酒蔵で冷酒も飲めず黙食す

   

・酒蔵の卓の青葉や酒は無く

   

・酒蔵の昼餉の窓や七変化

  

・冷酒無くノンアルコール笊蕎麦に

  

・ざるそばとノンアルコール梅雨の膳

   

笊蕎麦にノンアルコールを飲んだのは初めてでしたが、意外に美味しくて満足しました。

酒のサービスが無いせいか、筆者の食事中に男ばかりの客は無く、女性客が何組か来ました。

「緊急事態宣言」が解除されても、政府は飲食店への規制は続ける方針のようですが、昨年「俳句HAIKU」の「大寒の俳句(コロナ禍の緊急事態宣言・国際同盟に思うこと」で述べた対策を是非講じて、良心的に運営している飲食店では日本酒などを楽しめるようにしてほしいものです。

(青色文字をタップして、関連のリンク記事をご一読下さい。) 

    

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2021年6月 9日 (水)

コロナ禍の花鳥諷詠梅雨晴れ間

   
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タイトルの拙句は検索の便宜を考慮して「梅雨晴れ間」と表記していますが、俳句では「梅雨晴間」と簡潔に記述するのが普通です。  

一般に、「冷酒」は「れいしゅ」とよみますが、次の俳句の「冷酒」は「5・7・5」のリズムにして、「ひやしざけ」と読んで下さい。

以下に拙句を掲載します。 

      

・箸置きの蛙相手に冷酒

           

6月9日に菅首相と野党との初めての党首討論が実施されましたが、残念なことに、時間的制約があり、不完全燃焼のトンチンカンに終わりました。

   

・真夏日や五輪討論頓珍漢

・梅雨晴間コロナの憂さは晴れぬまま

・諦めの花鳥諷詠梅雨晴間

・夏燕飛び行く空に円虹かな

コロナ禍の五輪は嫌と牛蛙

          

新型コロナ変異ウイルスの感染拡大を抑制するために「緊急事態宣言」が繰り返されましたが、その解除の都度に感染拡大のリバウンドが生じ、未だにコロナ感染の拡大は収束したと言えない状況です。

東京オリンピック・パラリンピックの開催には新型コロナ変異ウイルス感染拡大の大きなリスクがあることは、昨年2月から「俳句HAIKU」でも訴え続けました。

昨年、東京オリンピック開催について、IOCバッハ会長は「WHOの勧告に従う」と述べ、安倍晋三総理大臣(当時)は「大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と述べていました。

しかし、IOC、日本政府、東京都は「不完全な形」でも実施する方針は変えていません。

日本政府や東京都と IOC との「話し合い」・「契約」はどうなっていたのでしょうか?

国際契約では「パンデミック」などによる「不可抗力」の規定を設けるのが常識ですが、このような規定はIOCとの契約に無いのでしょうか?

  

安倍政権を引き継いだ菅首相は「総理大臣として責任を取る」旨の発言をしていますが、人流が増加すれば新型コロナ感染が拡大することは経験則から自明です。

総理大臣が事後に責任を取っても、国民にとっては意味がありませんね!

政治家は国民の声を馬鹿にせず、謙虚に耳を傾け、国民の期待に応えるべく未来を見据えて速やかに政策を決定・実行してほしいものです。

東京オリンピック・パラリンピックは、参加者・支援関係者・医療関係者が感染防止対策を徹底することにより無事に実施され、コロナ感染拡大のリバウンドを起こさないことを祈るばかりです。

しかし、この願いは円虹の如く儚く消えることでしょう。昨年6月に俳句HAIKUの記事「吟行に除疫祈るや梅雨晴間 (俳句と写真)」を書きましたが、新型コロナ感染防止対策は、まさか「神風」を期待する人は居ないでしょう。 大震災などの大災害が起こらないことはひたすら「神頼み」にせざるを得ませんが、コロナ感染拡大のリバウンドの防止は「神頼み」ではなく、政治・行政・国民の対応で解決すべきでしょう!

      

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2021年6月 4日 (金)

コロナ禍の俳句鑑賞:「蛙」「雨蛙」「青蛙」「牛蛙」「土蛙」「殿様蛙」「蟇」「河鹿」「かえる」 

   

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(写真)カラー図説日本大歳時記「蛙」のページの一部

  

写真をタップ・拡大すると、解説や例句をご覧になれます。

 

  

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冷酒酌む陶の蛙に箸を置き  

(薫風士)

  

「蛙の俳句」といえば、松尾芭蕉の代表句「古池や蛙飛びこむ水の音」を思い浮かべるでしょう。 

「かえる」は伝統俳句では旧仮名遣いで「かへる」と記述するのが普通ですが、東京都のコロナ感染拡大防止キャンペーンに因んで「かえる」をタイトルに用いました。

「蛙」は「春の季語」とされていますが、鳴き声で蛙の存在を実感するのは梅雨から夏です。「雨蛙」や「蟇(がまがえる)」などが「夏の季語」とされるのは当然ですね。

  

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに、抜粋・掲載させて頂きますが、最後に記載の薫風士の「コロナ俳句」・「川柳擬き」もご笑覧頂ければ、幸いです。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

    

蛙1

・コンビニのあかりは消えず遠蛙 (田中清司)

・さながらにコントラバスや牛蛙 (大橋晄)

  

蛙2

・初蛙広き仏間に一人寝る   (大西八洲雄)

・初蛙やさしき雨の午後となり (阿部正枝)

 

蛙3

・点滴は妻の命脈蛙の夜    (関根初男)

・手を握るのみの見舞や遠蛙  (間宮あや子)

  

蛙4

・よく見ればよき面構へ青蛙  (足利徹)

・掌にのれば仏頂面の青蛙   (樋口みのぶ)

  

蛙5

・雨蛙かしこまりたる雨催    (稲畑汀子)

・雨どつと沸騰点こす蛙かな  (村田岳洋)

  

蛙6

・ニュータウンに残る古池牛蛙 (中田禎子)

・蛙田の闇の広がる車窓かな  (松尾芳子)

  

蛙7

・早暁や令和二日の遠蛙    (谷田貝順子)

・千年の杉の霊気を青蛙    (楠本和弘)

  

最後に薫風士の「コロナ俳句」・「まんぽ俳句」と写真をご笑覧下さい。 

蛙の声はここをクリックして、お聞き下さい  

この記事を推敲していると、フジテレビで小池東京都知事の新キャンペーン標語「かえる」シリーズについてあれこれ議論していました。

オリンピックを開催すると「人流」が増えて、コロナ感染のリバウンドが起ることは経験則として断言しても良いでしょう。

国民が懸念していることは、オリンピック実施の可能性よりも、人流増加の結果としてコロナ感染拡大の大規模なリバウンドが起ることでしょう

政府や東京都のオリンピック関係者が素人にも分かるこのような単純なことを知らない筈は無いでしょうに、何故方針を変えないのでしょうか?

IOCが開催の可否の決定権を持っていても、開催延期や中止を働きかけることは出来るでしょう? 

国際契約では「パンデミック」などによる「不可抗力」の規定を設けるのが常識ですが、IOCとの契約にこのような規定は無いのでしょうか?

(記事の最後にあるTV画面の一部分の写真参照)

  

コロナ禍やコロナコロナと蛙鳴く  

・コロナ禍や五輪変えろと鳴く河鹿

・牛蛙コロナは嫌ブーイング

小さくして一葉に守(も)らる青蛙

・土蛙汚らしくし身を守り

・身構へる殿様蛙石模様

・鎮座して殿様蛙すまし顔

・蟇ひき鳴きて姿暗ます保身術

・蛙鳴くアートの池やホロンピア

・チアダンス池のアートに夕蛙

・蛙鳴く池の広場のチア練習

・蛙鳴き鴉飛び立つチアダンス

蛙鳴く池越えショットナイスオン

・コロナ禍やは自粛五輪とて  

冷房五輪は家で皆帰ろう

猛暑日の五輪マラソン一葉散る

・蟇(ひき)も鳴くガッツの涙初優勝

 日本ゴルフツアー選手権を見て、木下稜介選手の初優勝の感激を詠んだ俳句です。 (NHK-TV放送 最後の写真参照) 

  

猛暑日や党首討論憂さ晴れず

 
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2021年5月27日 (木)

俳句の鑑賞  <老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯>

     

5月27日のプレバトを見ながらこのブログ記事を書いていると、筒井真理子さんの俳句「老鶯や墓前の莨(たばこ)と缶コーラ」が「直しなし」のワンランク昇格になりました。

夏井先生は特待生4級のレベルとして査定したのでしょうね?

筒井さんは自分が墓前に供えたことを詠んでいるのですが、原句ではそのことが不明瞭で、誰かが供えた情景を詠んだ俳句と誤解されます。

自分の行為であることをなるべく明瞭にするために、薫風士なら、助詞「の」を「へ」に替えて、「老鶯や墓前へ莨と缶コーラ」とするか、字余りを無くして、「老鶯や墓前へ莨缶コーラ」と5・7・5の定型の日記俳句にしたいところです。しかし、自分のしたことを他人がしたように詠んだり、他人がしていることを自分がしたかの如く詠む人もいます。

俳句は好き好きですそれぞれの思いで楽しめばよいでしょう。だが、投句する場合には季語や定型などに対する選者や主宰の拘りや好みを考慮して推敲するとよい結果が得られるでしょう

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語等)をタップして、他の例句や解説記事などもご覧下さい。

 

老鶯1  

・老鶯や火入れの済みし登り窯 (布谷洋子)

   

老鶯2

・老鶯や大パノラマの阿蘇五岳 (沼口蓬風)

  

老鶯3

・老鶯や雨の降り込む露天風呂 (松田泰子)

   

老鶯4

・老鶯に耳を貸しゐる調律師  (森岡正作)

  

夏鶯

・山雨止み夏鶯の谷渡り     (赤座典子)

   

残鶯

・残鶯や一灯点る虚子の墓      (大越義雄)

 

乱鶯

酔ひ痴れて乱鶯声の休みなく   (櫛橋直子)

   

575筆まか勢

・老鴬のあとの梅雨冷えまさるなり (石川桂郎)

・一生のしばらくが冴え夏鶯   (清水径子)

・老鶯やうやうやしくも酒こぼす  (岡田史乃)

    

まんぽ俳句

・コロナ禍や家居を癒す夏鶯の音

・乱鶯や目覚めの指呼に谷渡り

                         

「夏鶯」は「なつうぐいす」と読むのが普通です。この俳句の「夏鶯の音」はリズムを整えるために、異例ですが、「かおうのね」と読んで頂ければ幸いです。

  

昨年ごろから、コロナ禍の憂さを払うために客観写生一辺倒では飽き足らず、「ダメ句」と言われる「俳諧的俳句」・「川柳もどきの俳句」を詠むことが多くなりました。

コロナ禍に胃の無い老躯を労わり、健康管理の月一ゴルフを文字通り「腹が膨れる思い」で詠んだ拙句(日記俳句コロナ俳句)をご笑覧下さい。

   

・老鶯やゴルフに飛ばすコロナ鬱 

・乱鶯を指呼にショットのナイスオン

・コロナ禍や冷酒拒まれ黙食す

・冷酒無くノンアルコール飲み切れず

・老鶯にノンアルコール腹膨る

・乱鶯やゴルフのランチそそくさと

・残鶯や変異ウイルス増え止まず

  

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2021年5月26日 (水)

「牡丹」の俳句鑑賞


「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。(「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」をご参照下さい。)



・ワクチンの予約もならず牡丹散る



5月24日の午前10時からワクチン接種の予約を受け付けるとのことなので、コールセンターに電話をしたが、予約希望者が殺到しているせいか、つながらず、インターネットでアクセスしても入力操作が途中までしか出来ず、完了しないので問い合わせをすると、「しばらくしてからもう一度して見て下さい」とのことです。
やむを得ず気分転換に散歩をすると、咲き誇っていた近所の庭の牡丹が昨夜からの雨で散ってしまっていました。
コロナ禍のやりきれない思いの拙句に共感される方は少なくないでしょう。
  

「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。

お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

・誕生日の牡丹一輪切りにけり

(加藤真起子)



   
牡丹2

・両の手に余る牡丹を卓上に

(岡田芳子)


 
牡丹3

・先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

(渡辺玄子)



   
牡丹4

・接木せし十年の牡丹咲きにけり

(横田初美)



 
牡丹5

・回覧板とどけ牡丹の客となる

(平野伸子)



 
牡丹6

・鐘楼を囲む百花の牡丹かな

(岡野里子)



  
牡丹7

・記念樹の牡丹一輪咲きにけり

(亀卦川菊枝)


  
   
575筆まか勢
  

・天平のこがねの蘂の白牡丹

(有馬朗人)


   

・園遊会日和となりし牡丹かな

(西村和子)


   

・一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

(高木晴子)


   
  
(P.S.)
胃のない筆者は先日「かかりつけ医」にお世話になり1回目のワクチン接種を終えましたが、妻の予約は、二日目の朝から何度かインターネットで試み、やっと正午前に出来ました。
1回目の接種は7月25日なので、2回目のワクチン接種は8月中頃にしか出来ないでしょう。

この間に、オリンピックが開催されるのでしょう?

 心配なことです。

そこで、1週間後に再挑戦したところ、ワクチンの供給の見通しが早くなったのか、1回目の接種を6月に受ける予約に変更することに成功しました。

6月7日に薫風士は「かかりつけ医」に2回目の接種を無事して頂きました。しかし、高齢者のワクチン接種が終わっても、若者など未接種者は沢山いるので「心配なこと」には変わり有りません。


      

2021年5月22日 (土)

俳句鑑賞:「苺」「イチゴ」「いちご」

   

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掲句は庭の初物の赤い苺をナメクジに食われた無念さや手作りのケーキなどに苺を愛でたこと詠んだ薫風士の俳句です。

    

    

・コロナ禍や苺の花に小さき夢

・初物の赤き苺の裏は穴

・大粒はナメクジ食みし庭苺

・手作りのケーキのトップ庭苺

・今朝のパン狭庭の苺ジャムにして

    

「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から気の向くままに「苺」の俳句を抜粋掲載させて頂きます。

青色文字をタップすると例句や記事をご覧になれます。

 

歳時記」(俳誌のサロン

  

・苺買ひ牛乳(ちち)忘れたる迂闊かな (能村登四郎)

 

・二坪の菜園孫とイチゴ狩り  (贄田俊之)

  

・誰もゐぬ母の故郷蛇苺   (湯浅夏以)

  

・諦めの悪き男がいちご食ふ (秋千晴)

  

575筆まか勢

  

・団欒は紅き苺をつぶすとき   (五十嵐播水)

  

・ただ苺つぶし食べあふそれでよし 中村汀女

  

・和解とは苺ミルクを潰すのみ  (河野多希女)

  

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2021年5月16日 (日)

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)

 

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Dsc_4611 「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が5月末まで延長されましたが、更なる延長も有りうるので梅雨入り前の貴重な一日の好天を活かすべく、須磨離宮公園までドライブして家族吟行をしました。 「コロナ禍の俳句鑑賞 <青葉・青葉風・青葉潮>」にも、この吟行で詠んだ俳句などがあります。合わせてご覧頂ければ有難いです。

 

梅雨入り前一日を惜しむ須磨離宮 

青葉風カフェは久しく閉ざされて 

・あの音はドクターヘリか薔薇の苑 

噴水や青葉の丘のレストラン 

大噴水黙食の窓煌めかせ 

・噴水の煌めく窓を鳥の影 

噴水やポセイドンと自撮りして 

・後ろ手の幼の見入る薔薇手入れ 

目高群る離宮の池やモネ偲ぶ 

・馬へたるドン・キホーテや風薫る 

楠若葉巨幹の枝の交はりて

・展望を求め踏み行く夏落葉

梅雨入り前満喫したる須磨吟行 

 

「梅雨入り前」は5・7・5のリズムを整えるために「ついりまえ」と読んで下さい。青色文字の季語をタップすると「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句などをご覧になれます。写真はタップ・拡大すれば、鳥やヘリ、目高などがご覧になれます。コロナ禍の気分転換・もやもやの解消に役立てば幸いです。

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コロナ禍の俳句鑑賞:「青葉」・「青葉風」・「青葉潮」

 

Dsc_4611 緊急事態宣言は5月末まで延長され、更に9都道府県に拡大され、まん延防止等重点措置も10県に拡大されました。

 

・侮れぬ変異ウイルス青葉風 

・コロナ禍や青葉のカフェは閉ざされて 

・酒無しの青葉の丘のレストラン 

・コロナ禍の黙食迫る青葉風 

・コロナ禍や青葉風にもマスクして 

・青葉晴飛び交ふ鳥の増ゆる丘 

・須磨の丘彼方は茅渟の青葉潮 

・コロナ禍にクルーズ船や青葉潮 

・クルーズの明石海峡青葉潮

 

掲句はコロナ禍の「春の俳句特集」や「初夏」に続く「まんぽ俳句」ですが、須磨離宮公園で詠んだ拙句です。

ワクチン接種が医療従事者や高齢者から順次開始されましたが、全ての人々への接種が完了しない限り、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大は収まらないでしょう。

営業自粛・外出自粛を要請しながら、コロナ禍のオリンピック開催を推進している総理大臣以下与党政治家や東京都知事などオリンピック関係者の新型コロナ変異ウイルス感染拡大防止対策の認識に疑問を抱かざるを得ません。

関係者は苦慮されているでしょうが、何故IOCバッハ会長にオリンピック開催延期を要請しないのでしょうか?

全く納得できません。

ここをクリックして「俳句の鑑賞:初夏 《コロナ禍に思うこと》」をご一読頂ければ幸いです

 

コロナとは無関係に詠まれた俳句でしょうが、共感できる俳句を歳時記(俳誌のサロン)から抜粋掲載させて頂きます。気分転換にご鑑賞下さい。憤懣やる方ない思いの解消に役立てば幸いです。

青色文字の季語をクリックすると歳時記の他の例句をご覧になれます。

   

青葉1

・脳へゆく酸素は如何に青葉の夜 (池田澄子)

  

青葉2

・青葉風湧けり柳生の武家屋敷 (小林成子)

 

青葉3

・湯の滝を浴びて青葉の夜の外湯 (櫻井幹郎)

 

青葉4

・ホスピスの窓少し開く青葉風 (竹内美智代)

 

青葉5

・青葉風麻酔の為の深呼吸  (宮崎高根)

 

青葉6

・ひと粒の薬に頼る青葉の夜 (篠田純子)

 

青葉7

・人群るる路上ライブや青葉晴(室谷幸子)

 

青葉8

・一服のシフォンケーキと青葉風 (澤藍)

 

青葉9

・梵鐘の余韻をのせて青葉風 (大川暉美)

  

青葉潮

・時は魔物のように過ぎゆく青葉潮 金子兜太

 

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2021年5月 8日 (土)

俳句の鑑賞:「初夏」 《コロナ禍に思うこと》

  

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・こゑあげてゐる一本の夜の新樹

冒頭の俳句は日本伝統俳句協会の5月の俳句カレンダー(写真)にある岩岡中正氏の短冊句です。

新樹の声は何かの比喩でしょうか?

写真をタップ・拡大して掲載句をご鑑賞下さい。

       

夏初め打ちひしがれし旅心

掲句は薫風士のやるせないコロナ俳句です。

  

「旅心」の俳句と言えば、芭蕉の辞世句「旅に病んで夢は枯野を駆け廻る」に思いを馳せる人が多いでしょう。「駆け廻る」は「かけめぐる」と読むのが普通ですが、インターネトで検索した大阪市にある史蹟「芭蕉翁句碑」の写真を見ると、「かけまはる」と記載されています

松尾芭蕉の俳句を英訳しているので、昨年、大垣市の「奥の細道むすびの地記念館」や伊賀市の「芭蕉翁記念館」を見学し、今年は花見がてら江東区芭蕉記念館を訪ねようと思っていましたが、新型コロナウイルス変異株の感染拡大防止のための3度目の緊急事態宣言の実施で上京できなくなりました。

 

このようなコロナ禍の非常事態に何故オリンピック開催を推進しているのでしょうか? 

何故、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大が完全に沈静化するまで延期出来ないのでしょうか?

事情は全く違いますが、発言の自由を奪われて誰も太平洋戦争を止める声を上げることが出来なかった当時のことを想起せざるを得ません。

オリンピック開催推進派の指導者の配下の渦中の人々には自由に物が言えないとか、客観的に判断できなくなっている方が多いのでしょうか?

「新型コロナウイルスの発生」は自然現象として甘受せざるを得ませんが、「感染の拡大を抑えること」は人の出来ること、医療技術・体制の問題であり、政治の問題です。    

庭手入れ朧になりし飛行雲 (コロナ禍不急の五輪開催の是非)をご一読下さい。

   

・初夏や庭の手入れに気を晴らし

  

5月5日は「立夏」・「こどもの日」ですが、旅行は断念し近場の散歩で「まんぽ俳句」を詠んだり、春耕庭の手入れをしながら、自衛に撤しています。 

  

「まんぽ俳句」のみ掲載しては読者に申し訳ないので、新型コロナウイルス発生以前に詠まれた俳句なのでコロナ禍とは無関係ですが、心情的に多くの方々が共感するのではないかと思われる俳句を「歳時記(俳誌のサロン)」や「575筆まか勢」から、気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

初夏1

・消息の届けば安堵初夏の旅  (稲畑汀子)

  

初夏2

・初夏の昼わがワールドの六畳間 (北上良一)

  

初夏3

・まだ捨てぬ渡佛の夢や初夏の風 (能勢栄子)

  

初夏4

・歩かうよ初夏の太陽浴びながら (稲畑汀子)

  

初夏5

・受診待つ窓初夏のちぎれ雲  (岡井マスミ)

  

575筆まか勢

・たまさかは夜の街見たし夏初め  (富田木歩)

  

   

この記事を書いていると、テーブルの隣で妻が孫の為に自慢のチーズケーキを作り始めました。ケーキは「夏の俳句」として不適切だと思われるかも知れませんが、薫風士の即興句を掲載します。 

  

・初夏や妻手作りのケーキの香 

 

ここまで記事を書き終えて受信メールをチェックしたところ、高浜虚子の「去年今年」の俳句に因んだ曲を作曲したロクリアン正岡氏から新曲を作曲したとのメールが届いていました。 ロクリアンバッハ「甘き死よ、来たれ!」という4分25秒の甘美な曲です。 死神に取りつかれず、コロナ禍の癒し・慰みになれば幸いです。ここをクリックしてお聞き下さい。 

   

・初夏や癒しの曲にケーキ愛で

  

2021年5月 6日 (木)

俳句の鑑賞 <祭り>

   

・女房は下町育ち祭好き    高浜年尾

 

コロナ禍や祭りは自粛五輪とて  (薫風士)

   

 高浜年尾の掲句について、清水哲男氏は「増殖する俳句歳時記」において次のように述べています(抜粋)。

「なんとも挨拶に困ってしまう句だ。作者が虚子の息子だからというのではない。下町育ちは祭好き。……か、どうかは一概にいえないから困るのである。…(中略)… この句のように『そうなんだから、そうなんだ』という類の句は、見回してみるとけっこう多い。(以下省略)」  

しかし、「そう決めつけられては困るよ。」と作者(高浜年尾)はあの世で言っているかも知れません。作者は妻が祭り好きなことを理屈抜きで俳句に詠んだに過ぎないでしょう。俳句は散文と異なり所詮片言ですから、読み手次第で解釈が異なることが多いですね。

(青色文字をクリックして作者の紹介記事や俳句の詳細をご覧下さい。)

  

合本現代俳句歳時記(角川春樹編)の季語「祭」の項には次のとおり傍題が12あります。「夏祭」「祭礼」「宵祭」「夜宮」「神輿」「山車」「祭囃子」「祭太鼓」「祭笛」「祭衣」「祭提灯」「祭髪」

インターネット歳時記(「俳誌のsalon」)の「祭」の各ページから気の向くままに2句抜粋させて頂きます。

  

祭1

・復興の町に景気の祭山車   稲畑汀子

・子が手綱引いてやさしき祭馬 (野沢しの武)

  

祭2

賀茂祭馬耐へがたく尿放つ  (西田もとつぐ)

・父の手を振り切つてはや祭の子 (品川鈴子)

  

祭3

・故郷の祭を恋ひて母逝きぬ   (藤村美津子)

・点滴のベッドへ遠き祭笛   (辰巳比呂史)

  

祭4

・この村が好きで老いたり祭笛 (梅原富子)

・教え子の祭化粧を見つめおり (小林玲子)

 

祭5

・水打つて祭日和となりにけり (柴田英彰)

・ふるさとに海の幸あり祭鮨 (斉藤静枝)

 

祭6

・祭ある地球によくぞ生まれける 鷹羽狩行

・落語家の芸賑々し祭船    (名取袿子)

 

祭7

・町並に古色戻りぬ祭あと   (小泉三枝)

・獅子の尾を振る役たまふ祭かな (浅田光代)

  

祭8

神田川祭の中をながれけり  (久保田万太郎)

阪神の帽子神田祭の子  大久保白村

  

祭9

・下町に祭気分の漲(みなぎ)れり 稲畑廣太郎

・てのひらを味見の皿に夏祭  (小城綾子)

  

祭10

・祭くる百八歳の大往生   (大坪景章)

・軽トラに稚児乗せ団地祭かな (中川すみ子)

  

祭11

・駅を出て神田祭に揉まれけり (内藤静)

・抜路地を流れ遠音の祭笛   (中野さき江)

  

祭12

・星空に鼓動の余韻夏祭   (宮崎薫風)

・祭ずし嫁へ言ひつぐかくし味 (白神知恵子)

 

祭13

・祭太鼓腹にひびくや總踊り  (井沢ミサ子)

・背伸びして募金する児の祭髪 (石田きよし)

 

祭14

・働きし手を見せ合うて祭かな (小嶋恵美)

・祭牛を宥めすかして御田掻く 大橋晄

  

祭15

・昔の名坂に残りて祭町   今井千鶴子

・人違ひしたりされたり鉾祭  (山野美賛子)

   

俳句祭り」を開催して町の活性化を図っている地方自治体が増えているようです。俳句を世界無形文化遺産に登録しようという運動も推進されています。コーラスゲートボールなど様々な趣味がありますが、俳句は楽しくて健康に良いばかりでなく、前EU大統領の言のごとく、人心を世界平和へ導くことにも貢献できそうです。それにしても、言葉の壁・言語の壁を破り「俳句」の国際化を促進して俳句の世界無形文化遺産登録を実現することは至難でしょうね。

  

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2021年5月 4日 (火)

「みどりの日」 <「まんぽ俳句」と写真>

  

5年ほど前に「みどりの日」の俳句を読んで思うことをブログに書きましたが、今日は「まんぽ俳句」と写真を掲載します。

コロナ禍の外出自粛の慰みになれば幸いです。

ここをクリックすると、「575筆まか勢」の「みどりの日」の俳句をご覧になれます。

  

・「みどりの日」小犬と散歩マスクして

  

・みどりの日玻璃を鏡に太極拳

  

・新緑の円形広場ミニ野球

  

・緑陰のブラスバンドにマスクの子

  

・春陰の玻璃を鏡にチアダンス

  

・ボール蹴りコロナの春の憂ひ蹴り

  

・今日も又ドクターヘリかみどりの日

  

・蜜蜂は散歩の我に纏ひ付き

  

・吾の視界すり抜け燕電線に

   

・巣作りの相手呼ぶかに初燕

  

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コロナ禍の俳句鑑賞: 「しゃぼん玉」・「石鹸玉」

   

俳句では「シャボン玉」は「しゃぼん玉」と平仮名にするか、「石鹸玉」と漢字で表現するのが普通ですが、言葉の配列によっては片仮名が良いこともあります。季語としては、「春」です。

  

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

しゃぼん玉1

・しやぼん玉とぶ七彩に光りつつ (中川濱子)

  

しゃぼん玉2

・母と子のはしやぎの中のしやぼん玉 (亀ヶ谷照子)

  

しゃぼん玉3

・しやぼん玉中をゆるゆる乳母車 (浮田胤子)

 

しゃぼん玉4

・浮雲に届けとばかりシャボン玉 (林生子)

  

しゃぼん玉5

・しやぼん玉オパール色に輝けり (楠原幹子)

  

コロナ禍の自粛を強いられた若者や家族連れが深田公園で思い思いに遊んでいたのを詠んだ薫風士の「まんぽ俳句」とその情景の写真を最後に掲載します。空高く上がるシャボン玉をご覧下さい。コロナ禍の慰みになれば嬉しいです。

(写真はタップして拡大出来ます。)

   

・旅心つのらせ上がる石鹸玉

  

・しゃぼん玉こんなに遠く飛んで来て

  

・しゃぼん玉ホロンピア館の上高く

 この俳句は「5-10-3」のリズムで詠んで頂ければ幸いです。

 

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2021年5月 3日 (月)

コロナ禍の八十八夜旅自粛

   

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冒頭の写真にあるように、今年の八十八夜は5月1日に当たります。 

写真(日本伝統俳句協会俳句カレンダー5月の一部分)をタップ・拡大して掲載された俳句をご覧下さい。

  

重患か八十八夜のヘリの音

  

タイトルや掲句は、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大で旅心を抑えている薫風士のやるせないコロナ俳句です。

コロナ禍の心情に通ずる俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると俳句や記事の詳細をご覧になれます。)

  

八十八夜1

・吉報のありて八十八夜の茶  (田渕葉陽)

  

八十八夜2 

・呑まず過ぐ八十八夜の歌舞伎町 (淵脇護)

 

八十八夜3  

・八十八夜疼き出したる旅ごころ (佐々木永子)

 

575筆まか勢

・八十八夜都にこころやすからず (鈴木六林男)

  

2021年4月21日 (水)

庭手入れ朧になりし飛行雲 (コロナ禍不急の五輪開催の是非)

    

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・この音はドクターヘリか空

   

・コロナ禍にオリンピックを何故するの?

(掲句は薫風士の俳句と川柳です。青色文字をクリック(タップ)し、関連のリンク記事や歳時記の「朧」の俳句などをご覧下さい。写真はタップすると拡大できます。) 

  

新型コロナ変異ウィルスの感染拡大により、三回目の「緊急事態宣言」が発出されましたが、「緊急事態宣言」も1年越しで三度目となれば、「何が緊急事態なのか?」と言いたくなります。

山梨モデル」のような対策が当初からしっかりとられていれば、「緊急事態宣言」と「GoToトラベル」 の繰り返しによる「新型コロナ感染拡大防止」よりも効果的に「経済対策」と「コロナ感染拡大防止」の「両立」が実現出来たのではないでしょうか?

新型コロナ変異ウィルスの感染を完全に無くすることは当分期待できないでしょう。

大都市圏との違いもあり、そのままの適用は出来ないにせよ、「山梨モデル」のような政策を政府として長期的観点で今からでも検討・実施する必要があると思います。

コロナ禍の医療体制が逼迫しているのは過去の医療制度の適応性に問題もあるでしょうが、肥大化・権益化したしたオリンピックを新型コロナ変異ウィルス感染の再拡大のリスクを冒してまで今年(7月23日?)から開催する意義・緊急度がどれほどあるのでしょうか?

何が「不要不急」か、人それぞれの価値観の違いで一概に言えないでしょう。

しかし、コロナ予防ワクチン接種が完了しない限り新型コロナウイルス感染拡大の「リバウンド」が予想されるのに、何故「オリンピック開催の再延期」をしないのでしょうか?

「オリンピック・メダルの重さ」と「人の命の重さ」を考えると、答えは自明でしょうが、オリンピックを推進している関係者はどう思っているのでしょうか?

オリンピック実施によって新型コロナ感染拡大が爆発的状況になることを憂慮しています。この際医療体制の見直しも是非推進してほしいものです。

「新型コロナウイルス感染拡大」の「リバウンド」の恐れが無くなった時こそ、「人類が新型コロナウイルスとの戦いに勝った証」として、盛大に開催すれば良いでしょう。  

「無観客・開催の再延期・中止」など、あらゆるコロナ禍の五輪対策を検討してほしいものです。

オリンピックを開催したためにコロナの感染が再拡大すれば、オリンピック開催の強行推進をしたご自身や取り巻きの責任者はどのように責任をとるつもりでしょうか? 

海外からの訪日者などの責任になさるお考えでしょうか?

「仮定の質問にはお答え出来ません」と、おっしゃるのでしょうか?

「後からなら何とでも言える」と、おっしゃるのでしょうか?

「結果として・・・」などと、まやかしの弁解をして、「責任の擦り合い」をなさるのでしょうか?

     

飛行雲五輪にならず消ゆ

   

緊急事態宣言解除に伴い航空機の平常運行で飛行機雲を見る機会が増えていましたが、また減便せざるを得なくなるでしょう。

オリンピック関係者の気持ちが理解できないわけではありませんが、是非とも再延期を検討して頂きたいものです。

新型コロナ用のワクチン接種が完了し・感染拡大の沈静が確認されるまでは「オリンピック開催の再延期を決定する」と政府関係者やオリンピック主催者が宣言してくれると、その効果は非常に大きいのではないでしょうか?

   

春の俳句特集:薫風士のブログ <俳句HAIKU>などで繰り返し述べているように、政府や自治体の賢明な対策を切望していますが、個人的には自衛に撤するしか仕方がありません。

  

・浮きたちし聖火リレー山笑ふ

  

明易変異ウィルス拡散し

  

コロナ禍の砦は皆の良心よ

     

2021年4月17日 (土)

儘ならぬバンカーショット山笑う (ゴルフ俳句集)

   

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松山秀樹マスターズ優勝の快挙に因んで、将来ゴルフ愛好家ばかりでなく俳句の愛好家も増えることを念じて、ゴルフの俳句を集めました。

青色文字のタイトル(俳句)をクリック(タップ)して記事をご笑覧下さい。

  

山笑ふバンカーショットおおたたき

  

山笑ふ吾がワンオン二つとて

  

快音のボールOB山笑ふ

   

早春の有馬富士向けティ-ショット

        

三密と無縁のゴルフ余花愛でつ

  

の声に快音ティーショット

   

春泥を避けてショットの腕の冴え

  

・飛行雲霞む彼方へティーショット

  

山吹や池越えショット見せ所

  

蛙鳴く池越えグリーン技の冴え

   

・快音に一声やナイス・オン

  

・雨催ひグリーンの頭上夏燕

 

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