閑さや岩にしみ入る蝉の声
(芭蕉)


この写真の案内図のとおり、芭蕉が詠んだと思われる岩を観察しながら、山寺の「奥の院」まで老躯を労わり労わりして、千段余りの石段を登りました。
写真をタップ拡大してルートをご覧下さい。
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この写真はクラブツーリズムのパンフレット「旅のしおり」の一部分です。
芭蕉が掲句を詠んだ季節とは異なっても、その岩を実際に見ておきたいとの思いで、クラブツーリズムの「テーマのある旅」のツアーに参加し、「芭蕉と曽良が二人旅でニ-ニー蝉の声を聴き、芭蕉ならではの感性で『閑さや』の名句が生まれたのだ」と、一応納得しましたが、毛越寺にお参りする時間がなかったので、来年の夏(蝉の鳴く頃)にもう一度平泉や山寺をゆっくり訪ねたいと思います。
慌ただしいツアーで閑さを詠むのは難しく、月並みの凡人俳句ですが、「俳句は好き好き」と、思いつくままにブログ用にまんぽ俳句を口遊みました。
秋茜芭蕉と曽良の座像に来
小鳥来る芭蕉と曽良の座像かな
「秋茜」(=赤とんぼ)や「小鳥来る」は取合せのしやすい秋の季語です。
縁石に躓き転ぶや秋の山
五大堂へ行く断崖の石畳の道は狭いので、スマホ写真を撮りながら後退りをして道を譲ったところ、縁石に踵が躓き仰向けに倒れましたが、どなたかに引き起こして頂き、幸いなことに怪我をせず、駄句を口遊みました。
根本中堂でお祈りをしていたお陰か怪我をしませんでしたが、縁石の傍に雨水溝の水を落とす穴があり、危ない所でした。
この拙句は中七が字余りの「5・8・5」の破調です。
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初紅葉仰げば岩の大蛙

掲句は、「初紅葉だ」と、仁王門を見上げた時に蛙の口に似た大岩が見えたので、ブログ用に詠んだ即興句です。
俳聖を偲び千段秋の夏
奥の院詣でし汗や初紅葉
薄黄葉背にしたる奥の院
(薫風士)

「秋の夏」は当日の秋晴れの「夏日」を表現した造語です。
「背」は「そびら」と、「5・7・5」のリズムで読んで下さい。
お暇があれば写真をタップ拡大して疑似吟行をして頂けると幸いです。
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