芭蕉の俳句「古池や」の英訳

  

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(P.S. 2023.9.19)

「国際俳句交流協会」の名称は、2022年12月に、「国際俳句協会」に変更されました。

ここをクリック(タップ)して、国際俳句協会のホームページをご覧下さい

   

芭蕉の俳句:

古池や蛙飛び込む水の音

  

この俳句の英訳例が「Frog Poem」(http://en.wikisource.org/wiki/Frog_Poem)に41件も掲載され、次の英訳が冒頭にありました。

  

The old pond;

A frog jumps in —

The sound of the water.    

(Robert Aitken)

  

この英訳では、古池を目の前にして蛙が飛び込むのを見て、その水音に感動していることになると思います。

  

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「俳句的生活」(中公新書・長谷川櫂著)によると、(一部分の抜粋。詳細は、写真をタップ拡大してご覧下さいました。)

「古池に蛙が飛び込む水の音が聞こえる」という一般的な解釈は切字「や」の働きを見落としている。この句は「どこからともなく聞こえて来る蛙が飛び込む水の音を聞いているうちに心の中に古池の面影が浮かび上がった」といっているのである。ここで切字の「や」は現実の世界で起きている「蛙飛び込む水の音」とは切り離された心の中に現実ならざる古池を浮かび上がらせる働きをしている。この心の中の古池こそが閑寂境にほかならない。」

  

この解釈に従えば、英訳は次のようなるでしょう。

A sound of a frog

jumping into water_

the old pond

  

国際俳句交流協会HPに「英語で分かる芭蕉の俳句」掲載中です。

http://www.haiku-hia.com/about_haiku/basho300/archives/300-02.html)をタップ(クリック)して、ご覧下さい。

俳句の原点である「芭蕉俳句」の面白さが分かるでしょう。

                   (L. P. Lovee

    

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コメント

2024.10.25 更新

2024.10.8 更新

2024.8.17 更新

古池や
 蛙飛び込む
  水の音

古池や~でなにを表現しようとしているのか
蛙〜どういうもの?
水の音〜なんの音?
それぞれを、
想いはかるののがいいかと思います。

今どきは、
安易に普通ということば使えないかとは思いますが、普通、
古池や~と聴いて思い浮かぶ情景は
昼なお暗く、
お化けのでそうな暗いところ、
死の世界と繋がってるような、死の様な世界ー
そんな感じがします。
古池🟰古い池ではない。
そもそも池に新しい・古いというのは
ないかと、実際にできた時期がわかっても
それは関係ない。よって
古池は OLD PONDではなし。
蛙➖frogではないかと。
frogと聴いて想像されるものは
これは国・文化によって違うかと。
日本では、跳躍するものかと思います。
そして、水の音はなにを表しているのか...
私は命の躍動の証かと思います。

とすれば、
一見死のような世界でも、
生命はいる、生命が躍動したとき音がする。
死と生、
静と動・音を詠んだ
名句だと思います。

ちなみに、
そもそも、
ほんとに蛙?かなです。
多分、そうとは限らずかなです。やはり、
蛙と詠んだのは
躍動する動物の代表としてだとおもいます。

ちなみに、同じようなことを、
ビートルズが
BLACK B IRDという曲で歌ってます。
ご興味があれば
下記参照。
http://www3.hp-ez.com/hp/ah

古池や
蛙飛び込む
水の音

Sound is coming,
from the world like death.
Oh, a jumping-living is there.

「新年・正月」の俳句特集
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2015/12/post-8611.html

をご覧下さい。 (薫風士)

「俳句《涼し》死の話」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/07/post-70ee.html

「言葉の力•俳句の力《癒し》」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/07/post-ea4b.html
   
をご覧下さい。 (薫風士)

トマトの俳句(ウクライナ応援句)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/05/post-f1ef.html
をご覧下さい。 (薫風士)

「俳句・文芸翻訳」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/generaltranslation/
をご覧下さい。

(薫風士)

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