丹波篠山吟行《落葉・冬黄葉の写真俳句》
丹波篠山市にある宇土観音霊場・弘誓寺や宝鏡山・洞光寺(とうこうじ)に12月4日にお詣りして、地元の句友の案内で吟行し、樹齢500年の大銀杏や冬紅葉などの圧倒的な美観と落葉の感触などを満喫しました。
当日の吟行句を12月8日に推敲し、存問句として23句掲載します。
丹波路や低き山並冬黄葉
軽トラの行き交ふ小径小春かな
小春日や休耕田の黄色映ゆ
篠山や枝豆数多干す民家
家家に紅葉の庭や篠山路
釣瓶井戸保つ風雅や庭紅葉
参道の家並み豊か冬日差す
風鐸や銀杏黄葉を背景に
反り返り仰ぐ銀杏や小春空
落葉降る幹の割れたる大銀杏
大銀杏落葉を降らせ五百歳
縫い包み落葉に置きて撮る女性
遠目には枯木の梅や初冬芽
白き苔纏ふ梅木に冬芽仄
参道の民家の軒や菊多彩
菊日和鯉動かざる庭の池
固有種の菊慈しむ庭の人
菊日和参道沿ひの人の情
軽トラに譲らる参道菊日和
点々と水面の空に黄の落葉
宝鏡山多彩な水面落葉舞ふ
新蕎麦か否かは問はず句座の昼
帰路うまずイナロク号の紅葉愛づ
(薫風士)
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