《まんぽ道の紫陽花》(俳句と写真)
(2024.6.17 更新)
紫陽花に守宮見つけし午後の窓
紫陽花の額に添ひ寝の守宮かな
アナベルや芒種を過ぎし歯科の窓
冒頭の掲句は、紫陽花に守宮(やもり)が眠っているのが珍しくて、季重なり(「紫陽花」・「守宮」は夏の季語)を厭わず詠んだ拙句です。
係りつけの歯科医院の窓に見えたアナベルアジサイは、患者が後に待っていたので写真に撮りませんでした。
掲載した写真は、宝塚の手塚治虫記念館吟行の途次に見かけた「アナベル」と「花と緑の街」の漫歩中に見かけた「柏葉紫陽花」です。
「アナベル」は、白い色を変えないので、花言葉は「ひたむきな愛」だそうですが、咲く時期や土質などの影響で多少の変化はあるのでしょう?
「柏葉紫陽花」の名前を知らなかったので庭の主に名前を尋ねたところ、ご夫妻が丁寧な説明をしながら、挿木用に枝を切って呉れたので、早速帰宅して、駄句を口遊みながら、手作りの庭の三隅に挿木しました。
紫陽花の名を妻に聞く好好爺
好好爺のくれし小枝を挿木せり
句に遊び紫陽花巡りまんぽ道
(薫風士)
歳時記(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は、青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
大輪の紫陽花に葉の大きさよ
(稲畑汀子)
あぢさゐは絶対藍の礼讃派
(大橋敦子)
路地越しのスカイツリーや額の花
(原和三)
七変化次の計画秘中の秘
(呂秀文)
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2024.6.17 更新
投稿: | 2024年6月17日 (月) 17時36分